あの夜をもう一度
プロローグ
僕らは誓った。―――クリスマスの夜、灯りで輝くツリーの下で。
『またいつか会おうね』
こんな約束、ただの子供同士のやり取りにしか過ぎない。
それでも、この時だけは信じていた。
この約束は絶対に実現するはずだと。
そう、信じている、、はず、だった。
しかし、小さな頃の儚い願いはむなしく、信じる心はあっけなく消え去ってしまった。
この約束が実現するはずがない。
だから、僕は……忘れたことにしようと思う。
だから、私は……信じないでおこうと思う。
忘れた事にした僕と信じない私はその時が来るまで忘れている/信じていない。
そして、その時が来ることも確かでない。
0.0000……001%の確率で起こる奇跡と99.9999……999%の確率で起こらない奇跡。
貴方ならどちらを信じる?
僕と私の無意識下で行われることがこの奇跡をも変えてしまう重要な鍵となる事をまだ僕たちは知らなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます