①妹たるぱーてぃー!

白星こすみ

プロット

◯参考作品(あればで構いません)


「中二病でも恋がしたい!」



◯世界観(ファンタジーなら詳細に、ラブコメはSF要素等を強く取り入れないならサラッとでもOK)


幼馴染の妹が魔王となって黒歴史の配信をしています。

それを止めてあげるお話です。

選択は1番ですがラブコメ寄りになる予定です。



◯主要キャラクター

ビジュアル・性格・セリフイメージ等


語り手・サブ主人公

本名  伏見琉星(ふしみ りゅうせい)

男・高二

髪色:黒

髪型:短髪(ちゃんとセットしている)

スタイル:中肉中背よりやや小柄寄り


厨二歴あり

配信名 瑠璃=スターゲイザー


 玲香プロデュースにより、見た目は完全な陽キャ。内面は重度の厨二病のままで、外面だけは幼馴染に矯正された。その影響で他人の視線には敏感。本人はまだカッコいいと思っている節があるので、ときどき自分の世界に入りこんだりすることがある。玲香にそのこと(黒歴史)をたびたびいじられている。矯正されたものの昔投稿した黒歴史動画はまだ消せずにいる。動画はほとんど再生されていない。


「意固地にもなるって。よりにもよって夢を見せた相手が、現実を見ろなんて夢のないことを言ってきたんだから」



主人公

本名  東雲真緒(しののめ まお)

女・中二

髪色:黒

髪型:ロング

スタイル:小柄


配信名 ネビュラス=ネクロヴァイス


 お題の悪のカリスマ主人公はこちら。動画投稿を通して事態をややこしくする役。厨二時代の琉星を見て興味を持った。内気だが、自分の方が琉星にふさわしい、琉星を理解していると思っているが、琉星と仲の良い玲香に嫉妬している。一方で優等生な姉への憧れと負い目がある。琉星妹の奈々実とは同学年で仲良し。

厨二モードだと饒舌。


「わ、わたし……やめないから」

「琉星、我のものになれ!」



真緒の姉、琉星の幼馴染

東雲玲香(しののめ れいか)

女・高二

髪色:ダークブラウン(校則に反しない程度)

髪型:前下がりボブ

スタイル:良い


 琉星と同学年、カースト上位に位置する茶髪のおしゃれ女子。

 琉星相手以外には穏やかだが、琉星には厳しい。琉星が厨二病を発症したときに無理やり矯正させた名残から。そのせいで真緒に怖がられていて、厨二病を発症した彼女とどう接していいかわからずにいる。琉星に厳しくする以上、自分にも厳しくあろうとしている真面目さもある。

 才色兼備。厨二のことはわからないしなろうとも思わないが、合理主義の自分と違う感性には憧憬の念がある。


「琉星、聞いてる? おーい」



琉星の妹

伏見奈々実(ふしみ ななみ)

女・中二

髪色:黒

髪型:ポニーテールが多い

スタイル:悪くない


配信名:ナナミ・スターゲイザー(顔出しなし)


 ブラコンで魔王とは同い年で友達。こちらは社交的で友達も多いので重さは異なる。器用で強か。厨二兄のファン一号でもある。メイクにも協力していた。真緒の「魔王になって琉星の気をひく作戦」に協力している。


「兄がモテて誇らしくない妹はいないよね?」




◯物語構成


全体としては1巻分10万字程度を想定。ざっくり前半と後半で分けているのでボリュームアップしてそれぞれ1巻ずつにしてもいいかもしれません。



・プロローグ+4章構成


不死の祝宴編


【プロローグ】

 話題になった動画を再生する。

 魔王を自称する雰囲気の女子が世の不条理に抗うべくリスナーを焚きつけていた。

だが、彼女の主張は重厚な雰囲気とは真逆のほほえましいものだった。


 放課後の教室に琉星と真緒が二人きりになっていた。

 いい雰囲気かと思いきや、琉星は一緒に動画を見ていた真緒に、動画に映っているのは真緒ちゃんかと尋ねるのだった。


 放課後、補習が終わった後に幼馴染の玲香から相談を受ける琉星。玲香はいつもより補習を受ける人が多い理由を調べていたらしい。そこであるバズ動画を発見したといい、そのサムネイルを見せられる。それはある人物のコスプレ画像だった。何も知らない琉星はそのサムネイルを玲香だと思ったが、それは玲香の妹・真緒だという。


 真緒はこんなことをする子じゃないから琉星が唆したのかと詰めよる。無実の琉星は誤解を解き、二人で妹との待ち合わせの場所へと向かう。

 玲香では埒が明かないと思った琉星は玲香に席を外してもらい、真緒と少し話した後、二人で動画を見る。動画の人物は真緒ちゃんかと尋ねると、真緒は逃げ出してしまうのだった。

 帰り際、もう一度話してみると意気込む玲香に、琉星は待ったをかける。自分を矯正した経験から、真緒のことも力尽くで解決してしまうのではないかと危惧していた。そして、その予想は正しかった。玲香は琉星に二つのことを頼む。一つは、真緒が不適切な動画の投稿を控えること。もう一つは真緒が厨二病を卒業すること。琉星は真緒の黒歴史がこれ以上拡散されることのないよう努めるとして、快く引き受けるのだった。


【1章】


 琉星はその後、玲香や琉星の妹の奈々実の協力もあって真緒と何度か会う機会を作り、真緒との関係を少しずつ改善していく。

 真緒は厨二病だったころの琉星に憧れて始めたと語った。真緒は自分が卒業するのことを拒み、逆に琉星を勧誘しようとする。それを断った琉星は真緒の機嫌を損ねてしまう。

 話が平行線になってしまった一方で動画の方は依然としてアップが続き、その内容は変わらず学生たちを煽るものばかりだった。


 ある日、学校で真緒が囲まれているのを見かけた琉星はそこに割り込む。事情を聞くと、真面目系の学生が動画を消すように脅してきたのだという。なんとか仲裁したものの、真緒の動画に影響されて学校は少しずつ荒れ始めていた。


【2章】


 真緒と無事に話すことはできるようになったが、デートを重ねても説得は上手くいかない。手法を変えてもあまり効果はなく、その間にも魔王としての投稿は続いていく。

 この動画を発端とした学校の治安悪化が社会問題として取り上げられ始めるようになる。学校でも魔王派とアンチ魔王派に分かれたいざこざが増え、玲香はその責任を感じてふさぎ込むことが多くなる。


 琉星は真緒に動画の投稿をやめるよう頭を下げる。これまで頑なだった真緒は交換条件を出してきた。真緒は玲香と別れて自分と付き合えというのだった。

 琉星は説明する。そもそも自分は玲香と付き合っていないということを。そして質問する。そんな条件で付き合えて本当に嬉しいのかと。

 真緒は首を縦には振らなかったが譲らない。琉星も玲香によって無理やり一般人のふりをさせられているだけで、本当は厨二のままであることを見抜かれていた。再び一緒に活動しようと勧誘する真緒。

 真緒の勧誘に琉星は乗らなかった。後ろ髪を引かれる思いはあるが、自分は玲香を悲しませるようなことはしないとはっきり断る。そして改めて真緒へ頭を下げる。真緒は悲しそうに琉星の提案を受けるのだった。


 その後、真緒は引退動画をアップし、すべて解決する。……はずだった。



不死の一党編


【3章】


 引退動画を上げるが熱狂は収まらない。魔王派もアンチ魔王派も過激化、学校の取り締まりは強化され、魔王を継ぐものが複数現れる。


信者として魔王の復活を望む旧派

自分こそが次代の魔王だと嘯く新派

拡大解釈してして過剰に扇動する過激派


それらを鎮めるため、今度は琉星から真緒に相談する。だが琉星が動画投稿を辞めさせたのだと取り合ってくれない。学校の雰囲気は最悪で、真緒に相談していたことを話していなかったため玲香とも険悪に。


 頭を抱えていたところで、奈々実から勧誘を受ける。奈々実は旧派の党首として活動していた。騒動が大きくなりすぎたために過激派と新派を大人しくさせようと動いていたが、自分の力では限界があると感じていた。ことの顛末を知っている奈々実は、魔王が動画を出せば落ち着くと考えて真緒と琉星に相談してきたのだった。乗り気じゃない真緒は再び条件を出す。一つはその動画では琉星が共演すること、もう一つはデートの約束だった。


【4章】


 琉星がかつて動画を投稿していた大魔王に戻り、魔王に引導を渡すという内容の動画を投稿。瞬く間に再生されると動画は荒れに荒れたが、琉星自身がスケープゴートになって、新派と過激派を黙らせ、学校や親の注意を集めることに成功した。


 新しい黒歴史を作ったことで玲香に呆れられる。一般人としての感覚を持つ玲香がいてくれるから、自分は道を踏み外さずにいられるということ、だから改めて一緒にいて矯正し続けてほしいと伝える。玲香も真緒を助けてくれるためだとわかっているため、そこで和解。


 最後に奈々実と真緒を折檻。今回のような人に迷惑をかけるような動画はもう作らないと約束した。


 琉星はネットと現実で死ぬほど叩かれ、現実では謹慎処分を受けることになったが、その甲斐あって騒動は少しずつ落ち着きを見せる。琉星たちの学校は意外にもあっさりと事件の終息を見せた。その陰には、玲香の地道な働きかけがあったという。そして事件以来、真緒は琉星に積極的にアピールしてくるようになった。謹慎期間を終えた琉星は、真緒と最後に約束したデートに出かけるのだった。



おしまい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る