033 シヴィルの憂鬱


「シーヴィルくん! 剣のお稽古、楽しいなぁ!!」

 貴族学園の訓練場にて、レオンハルト・ヴィクターの腹違いの兄であるシヴィル・ヴィクターは同級生に蹴り転がされつつも、口に入った土を吐き出し、声を荒げて立ち上がった。

「くそッ、てめぇッ!!」

 ふらふらと立ち上がって剣を握るシヴィル。しかし彼が剣を握る手は利き手ではない。

 今までほぼ対等の実力だった同級生が力強く振ってきた模擬剣に、シヴィルの模擬剣はいとも容易く弾き飛ばされる。

「ざぁぁ~~こ、くっそ雑魚すぎ、お前剣の才能ねーよ。お前がカスすぎて一緒に練習したら、俺の剣の腕鈍りそうだわ」

 剣を弾き飛ばされ、ふらついたシヴィルの身体が同級生によって蹴り飛ばされる。

 地面に倒れたあとは頭を蹴り飛ばされ、また口の中に広がる土の味。

 いつか自分が弟にしたことが思い出された。なんであんなことをしてしまったんだろう――なんてことは考えない。

 惨めな妾腹の弟と同じ目に遭っているという不遇にシヴィルは憤死しそうになる。それでも耐えて、耐えて、剣を握る。

「へへへ、いいぞぉ。てめぇが諦めねぇ限り、何度もぶっ叩けて最ッ高に楽しいわ。シヴィルの糞がよぉ、男爵家の癖に婚約者までいるお前がさぁ。マジで心底からムカついてたんだよなぁ」

 目の前の同級生は、領地のない、王城勤務の子爵家の嫡男だ。

 何かしら特権を持っているならともかく、王城勤務の子爵の息子などあまり引く手あまたというわけではない。

 ゆえに婚約者はまだ決まっておらず、その嫉妬から今まで領地持ち貴族であり、婚約者もいるシヴィルに妬んで絡んできていた存在だった。

 シヴィルと貴族嫡男の訓練が始まる。

 シヴィルは一撃で剣を弾かれ、蹴り飛ばされた。

 利き腕じゃない剣で握る剣はシヴィルに負担を掛け続ける。剣の腕は一朝一夕では向上しない。神授スキルはまだ年齢制限で授かっていないため、努力で得た通常の剣術スキルをシヴィルは所持しているが、利き腕じゃないことの不利デバフによって、同じ程度の相手と戦えばあっという間にその不利を突かれて、シヴィルは蹴り転がされる。

 痛い。苦しい。辛い。やめたい。悔しい。きつい。殺したい。暴れたい。むかつく。許せない。

 鬱屈を抱えながらも、シヴィルはそうやってしばき倒されながら、剣術の授業を終え、教室に戻っていく。

 廊下を歩くシヴィルの周りに友人はいない。いや、友人だったと思っていた生徒たちがいない、というべきか。

 あの日から、利き手の親指が動かなくなってから、シヴィルの人生は底の底だった。

 指は時間経過で治癒せず、実家から送られた貴重な金貨で教会で解呪を依頼しても意味はなく、なんとか手に入れた魔道具の義指を使ってみても魂が呪われているために、シヴィルの義指は動かなかった。


 ――そうして、シヴィルが呪われているという噂が広がっていく。


 魔の森に接する領地を守る男爵家、その嫡男の剣の腕が劣等であると評価されるようになった。

 利き腕じゃない手で手紙や書類を書くから、文字が汚いと馬鹿にされるようになった。

 日常生活でも問題が多く、利き手ではない食事は優雅から程遠い。そのため食事を自室で取らないと家名を汚すことになりかねない有様だった。

 親指ひとつで、シヴィルの学生生活は、いや、将来も含めた人生が崩壊した。

 利き腕じゃない左手の訓練はまだうまく行っていない。修練はやっているが、利き腕ほど上手くはならない。文字はふらふらで、剣も弱々しく、食事も上手くとることはできない。

(だがッ、俺はヴィクター男爵家の嫡男だ!!)

 そんな地獄のような生活の中でも朗報はある。

 実家からの手紙だ。母が妾腹の弟であり、爵位の継承権を持っていたレオンハルトの継承権を破棄させて、追放したというものだ。

 母もまたシヴィルと同じ呪いに掛かったという報告もあったが、シヴィルにとって重要なことはレオンハルトが消えたという一点だ。

 父は母に妾を殺されてから妾を増やしておらず、親戚筋にもシヴィルほど血統が有力な男子がいない以上、シヴィルの継承権は安定している。

 問題はない。問題はないのだ。あとは左手を右手ほどうまく動かせるようになれば、それでいい。それでいいのだ。


 ――そんな中、母がもうすぐ死ぬという手紙が届いた。


 母は、片肺と肝臓の半分が呪われながらも、激痛に喘ぎながらシヴィルに最後の手紙を送っていた。

 ポーションや神聖魔法による治療によってなんとか延命していたが、もうダメらしい。

 母曰く、帰還は不要。領地に戻れば父であるノーマン・ヴィクターによって利き腕が使えないシヴィルは殺されかねないゆえに。

 他にも様々な情報を母はくれた。

 レオンハルトは死亡していないが帰還もしておらず、魔の森に年の半分以上いなければならない契約魔法があるために領地を継ぐことは難しいこと。

 母が死亡したあとは母の生家に身を寄せること。利き腕が使えずともシヴィルがヴィクター領の継承権第一位である以上、祖父はシヴィルを無下にしないこと。

 レオンハルトの子を孕んでいるだろうメイドが五名いるが、ノーマンと話し合って、彼女たちの子に継承権は発生しないように取り計らったこと。これはやっておかないと自称レオンハルトの子が現れた場合が面倒だから父に了承させるのは簡単だったという。

(アシュリー、イリシア、ウルスラ、エミリー、オーレリア……)

 五人の美しいメイドたち。魔力がないために貴族に見目は劣るが、それでも幼少期の淡い初恋がシヴィルの脳に蘇る。幼い頃は仲が良かった(とシヴィルは思い込んでいる)メイドたちはレオンハルトにいつしかべったりになった。

 どんなに惨めな目に合わせてもレオンハルトを見捨てなかった心優しいメイドたちは、レオンハルトによって孕まされ、奴と一緒に追放されてしまったという。

(レオンハルトッ、いつか俺が領地を継いだら探し出して殺してやるからなッ!!)

 愛しいメイドたちを奪われた恨みがシヴィルにそう決断させ――シヴィルは立ち止まった。

 廊下を歩くシヴィルの前に一人の女生徒が立ったからだ。顔見知り――以上の関係の少女だった。

「……メーテル」

「久しぶり。シヴィル」

 優しげな茶髪をした、シヴィルの婚約者であるヴィクター領傍の男爵領の令嬢は、ちょっとそこまでと空き教室の前にシヴィルを誘導する。

 周囲に人がいないわけでもなく、少しだけ人通りの少ない場所にシヴィルを誘導したのは、人目が完全に途絶えればシヴィルが何をするかわからないからだったが、そんなことにシヴィルは気づくことなく機嫌良さそうにメーテルの誘導に従う。

「最近会わなかったが、なんだ、その、君の機嫌は治ったのかい?」

「……手紙、見てないの? いや、届いてない?」

「何の話だ?」

 メーテル・ユーズクラフト。ユーズクラフト男爵家の次女である彼女は、シヴィルに向かってつまらなそうな口調で言う。

「私とシヴィルの婚約、解消されたから」

「……――は?」

 シヴィルの脳にその情報は浸透するまで、多少の時間がかかった。それほどまでに突拍子もない情報だった。

「なんだって?」

「だから、婚約解消。私の独断じゃないし、ちゃんとヴィクター家との疎通は図ってるわよ」

「ま、待て、待て待て。どうして?」

 どうして? と聞かれた令嬢は艶やかに微笑む。

「どうしてはこっちのセリフでしょ。利き腕が使えない男爵家の嫡男とか、冗談でもきついわよ」

 シヴィルの日常生活は困難で、戦うことには無理があり、馬にも乗れない。それはいずれ領地を守るだろう男爵家次期当主としては、欠陥もいいところだった。

 無論、このままでもシヴィルはヴィクター家の当主となるし、メーテルがシヴィルとの間に子供を作ればその子が領地を継ぐことになるのだからシヴィルの性格が良ければまだメーテルは婚約を保持してもよいと考えていた。


 ――性格が良ければ・・・・、だ。


 変態貴族ほどとは言わないが、シヴィルの人間性が最悪で、人間の悪性を煮詰めて人に放り込めばこうなるという見本であることをメーテルはずっと傍で見続けて知っていた。

 悪い貴族そのままのシヴィルは幼い頃から領民いじめを楽しむわ、魔物を必要もなく嬲って遊ぶわと最悪も最悪で、一緒に入学した学園生活ではそれは更に顕著だった。

 彼は、自分より立場の弱い生徒を見つければいたぶっていじめて鬱憤を晴らしたり、気分を良くしたりと、その人間性の劣悪さをまざまざとメーテルに見せつけた。

 ゆえに、魔の森からの王国への魔物の流入を防ぐべく配置された誇り高き騎士貴族として育てられたメーテルは、自分の婚約者のシヴィルを度々悪夢を見るほどに嫌いぬいていた。

 この婚約解消で、この婚約者に無駄な注意をしたり、乱暴を止めたりする必要がなくなってメーテルは心底からほっとしている。

「……俺を、捨てるのか?」

「当たり前でしょ。なんで捨てられないと思ってたの?」

「こ、子供の頃からの婚約者だろ! 情とか、好意とかッ!」

「そんなものあるわけないじゃないッ! 私がアンタと婚約してたのは、隣の領地の次期当主だったからよッ! そうでなければクソ貴族の幼体みたいなクソシヴィルと婚約なんかするもんですかッ!!」

「お、俺と結婚せずに、どうするんだよッ! お前の家の領地が財政がかつかつで、うちからの援助を期待してることは俺だって知ってるんだぞッ!!」

「お生憎様ッ、全部解決したわよ! 学園の噂も耳に入ってないようね! 自分の所属派閥だってのに」

「う、噂……?」

 それはシヴィルのような男子生徒の耳には入りにくい情報だった。いじめられている現状では、更にだ。

 そんなシヴィルにメーテルが教えてくれる。最後の慈悲であるかのように。

 レオンハルトを討伐するために冒険者ギルドを動かした第二王子派閥を追い詰めるために、シエラ・カノータスがレオンハルト・ヴィクターの愛妾募集を再開したのだ。

 それも既に成立している婚約を次々と解消させるという形で。

 カインであればこれを『シエラの美少女人材収集その2』と言うだろう(多少、時期と内容は異なるが)。

 このシエラによる工作は、自陣を強化し、第二王子陣営を弱体化させるための一手であった。

 無論、本来ならば武力を持って脅すなりして止めることを第二王子は期待されていたが、冒険者ギルドから『予知』のザラキエルが行った予知を聞かされた第二王子は身動きが取れなくなっている。

 その予知は怒れるレオンハルトによって、国軍ごと第二王子が殺された未来があった、というものだ。

 ゆえに第二王子は、自陣営の軍事系貴族たちの婚約が破棄ないし解消される様を座視することしかできていない。

 下手に手を出して、勢力ごと自分が殺される危険を犯すわけにはいかなかった。

 これにはレオンハルトが貴族でないことも関わっている。

 臣下ではないので有効な交渉のルートがなく、また身分による命令もお願いもできないのだ。

 ゆえに、第二王子の勢力からはシヴィルのように次々と独身者が続出することになっている。

 無論、全ての人間ではない。第二王子派は人数も多いため、工作で切り崩せない婚約も多い。

 そう、第二王子の腹心たちのような大貴族同士ならば、相互利益のためにお互いを尊重した婚約を行う。

 これらは莫大な金額が動き、また関わる人間も多いため、軽々に解消されることはない。

 だが第二王子派閥の中堅貴族や下っ端貴族であるシヴィル・ヴィクターのような生徒は、婚約者の家の弱みを握り、不利な条件で婚約することも多い。

 軍事系貴族のトップである第二王子の後ろ盾があるからこその大胆な契約だったのだ。

 無論、あまりに一方的すぎれば裁判沙汰にもなりかねないゆえに、有形無形に程々の支援をするなどの旨味も与えているが、屈辱的な内容に相手側の貴族たちはできれば家同士で繋がりたくないと思うような婚約も多かった。

 それをシエラは切り崩していた。

 金が必要な家には金をばらまき、武力が必要な家にはレオンハルトが暇つぶしに作っている強力な魔道具を与え、人員が不足している家にはレオンハルトが必要としない男性奴隷を数多く買い与えた。

 婚約解消や破棄における賠償金もシエラは快く払っている。

 何しろ毎日デスレックスは討伐され、ミスリル貨は倉庫の木箱に積み重なっているのだ。ケチる理由がなかった。

 シヴィルの婚約者であったメーテル・ユーズクラフトの生家であるユーズクラフト男爵家も、シエラからミスリル貨十枚、『豪腕』『HP再生』の腕輪型魔道具十個を受け取り、快くヴィクター家との婚約を解消していた。

 ミスリル貨一枚は婚約解消の賠償としてヴィクター家に支払われ、魔道具はユーズクラフト家の騎士に与えられている。魔道具のおかげで今まで苦戦していた魔物にも労せず勝てるようになった騎士たちは、領内の魔物退治を喜んで行っていた。

 無論、代償としてメーテルがレオンハルトの妾になることになった――メーテルはレオンハルトがシヴィルの弟であることは知らない。彼女は隠されて育てられていたレオンハルトに会ったことがない――が、シエラや他の愛妾である女子生徒が自由に学園内で活動しているのを知っているメーテルに拒否感はなかった。

 むしろ明るい表情のシエラたちを見て、レオンハルトに会える日を心待ちにしているぐらいだ。

 それに大魔法使いであるレオンハルトとの子供は、男子であればユーズクラフト家に引き取られ、現当主である父親たちの手で騎士へと育てられることになっている。

 魔力の強い貴族の子供は強い魔力を持ちやすいので、レオンハルトとの子供は各貴族令嬢の家で期待されていた。

 なおレオンハルトは各貴族家へ干渉することはできない。そういう契約になっている。これは令嬢たちの実家が令嬢を手放しやすくするための契約だ。

 もちろんカノータス子爵領のように令嬢を通して実家の貴族家に影響を与えることはできるが、内政干渉などの余分な口出しはできないように契約は組まれている。

 シエラのように積極的に領地改革をしたり、許したりするカノータス家は、シエラが特別なだけである。

 閑話休題はなしをもどす

 今の学園内政治を聞かされたシヴィルはふらつく身体を気合でなんとか立て直すしかない。

「嘘、だろ……じゃあ、余ってる令嬢なんて出ないじゃないか。お、俺は、一生独身……?」

 フリーの令嬢は無論残る。残るがそれはレオンハルトに差し出す意味がないとシエラたちが判断するような女生徒だ。見目が悪いとか、成績が悪いとか、男遊びが激しいとか、金遣いが荒いとかそういうので、そういった貴族令嬢をシヴィルが家に呼び込めば、なんの役にも立たないぐらいならまだマシな方で、最悪は家の財産を食いつぶすようになる。

 レオンハルトは義母であるアレクシアを嫌悪していたが、彼女は自分の子供ではないレオンハルトにきついことが問題なだけで、内政は十分にできていた。あれはあれで優秀な女なのだ。

「ふん、行き遅れか未亡人か幼女とでも結婚すればいいんじゃない?」

 それか平民か――それを言わない情けがメーテルにもあった。

 正妻を置かずに側室に平民を置くような貴族もいるが、それは正妻を取れないほどに悪評があると言っているか、平民を愛しすぎて婚約者に愛想をつかされたと宣言するようなものだ。

 まともな貴族家ならば貴族を正妻に置く。魔力の継承には素質が必要だ。平民との間でも魔力持ちの子供は産まれるが、確実に親より弱くなるし、最悪、魔力のない子供が産まれる危険がある。

 なおシヴィルの生家であるヴィクター家で魔力なしが当主になれば、配下の騎士の離反を招くだろう。あれはそういう家である。

 ゆえに貴族は貴族同士でしか嫡子とする子を作らないようにするのだ。

 さて、とメーテルはシヴィルに情報が伝わったことを確認してから「それじゃあね」と言った。婚約者ではあったが、二人は長々と会話するような仲ではない。

 去っていくメーテルが、ふと小さく呟いた。

 それはシエラが切り崩した大物貴族の婚約だ。

「でもまさか、近衛騎士団長令息の婚約者まで婚約破棄されるとはね」

 強力な光魔法適正を持つ平民の娘が学園に特別に入学したことで、第一王子や第二王子などと身分を越えた気安い接触を繰り返しているのが昨今の学園で問題となっていた。

 そして、その令嬢の虜となっているのは王子たちだけではなかった。

 近衛騎士団長や宮廷魔術師長の息子たちまでもが虜になっていたのだ。

 その騎士団長令息の婚約が破棄された。

 年頃の令嬢はほとんどレオンハルトの妾になっているために、騎士団長の息子とはいえ、今後の婚約は苦労することになるだろう。

 ただ破棄された本人は全く平気そうにしていて、むしろ「煩わしい女が消えてくれてせいせいするぜ」などと言っている始末だが。

「国王様も何も言わないし……この国、どうなるのかしら?」

 軍事系貴族の子供が生まれなくなるのは少しばかり不安がある、かと言えばそんなことはない。

 レオンハルトが賠償金代わりにミスリル貨をばらまいているからだ。

 ミスリル貨で若返った高位貴族当主たちが新しい子供を妻に産ませるべく腰を動かしている。

 継承も歪なことになるだろうが、それらも若返った当主たちがどうにかすることだろう。

 メーテルは知らない。

 アクロード王国の国王が、超越者であるレオンハルトにビビッて早々に干渉不要と命令を下していることになど。

 今回の第二王子の件を聞いて、どうにか和解できないか探っているなど。

 長命な大国ほど、時折国内に現れる超越者相手のマニュアルが存在する。

 アクロード王国では、敵対していないのならば干渉不要。欲しがるものを与えておけばそのうち貴族生活に飽きてスロー・・・ライフ・・・とやらを楽しみ始めるので放置すべし、であった。


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