027 暗殺組織&BSS男子の憂鬱
「くッ! くそぉッッ!! !!」
夜の都市内を逃げ回る人間がいる。
だがその肉体反応はただの戦士よりも強く、速く、人知を超えた速度を生み出している。
ひとっ飛びで建物と建物の屋根を跳ね、駆けて、走っていく。
そのような激しい動きをしながらも、誰の目にも映らぬその隠密性こそは逃亡者が超人であることの証明。
――だが、それを追いかける影もあった。犬のような、人のような、
人形は人間を追いかける。追いかけながら、人形の背中にある多腕の一つが光った。光魔法による
「ああッ……!?」
逃亡者は今まではなんとか『暗殺者』や『直感』『予測』『回避』などのスキルを複合的に使って避けていたが、レベル差による素早さや器用さには勝てず、とうとう足を撃ち抜かれ、姿勢を崩し、足場としていた屋根から落ちそうになる。
なんとか瞬時に這い上がろうとするも、屋根に掛かっていた手も撃ち抜かれ、屋根の上からずるりと落ちていく逃亡者。
「くそ、因果が、巡ってきたってのかよ……」
逃亡者は王国の闇に無数に蔓延る暗殺者の一人だった。
この世界がゲームであったなら主人公が雇うこともできた最強の暗殺ユニットの一人である『影の刃』グエンデラ・メサーリーはこうしてひっそりと、なんの感慨もなく、謎の人形に殺された。
◇◆◇◆◇
TIPS:『影の刃』グエンデラ・メサーリー
主人公が雇うことのできる最強の暗殺ユニット。
暗殺成功率は高く、貴族を始め、進軍中の敵将ですら暗殺することが可能。
かつてグエンデラ・メサーリーには溺愛する妹がいた。
だが領民を狩猟と称して狩る悪徳公爵によって殺されており、好感度シナリオを進めることで、元恋人と復縁させたり、妹を殺した悪徳公爵の暗殺を成功させることができる。
妹の仇をとったグエンデラからプレゼントして貰える、妹の形見である『玩具の指輪』はゲーム内でも数少ない、全ての状態異常に耐性スキルを持つアクセサリーの一つである。
◇◆◇◆◇
暗殺者が殺されている! それも暗殺に近い方法で!
そのような災害みたいな事態に、アクロード王国に存在する暗殺組織は震え上がっていた。
もちろん暗殺組織にも殺人を生業とする者の
だが何しろゴロツキと変わらない暗殺者から、貴族も雇う凄腕まで、組織の大小、腕の強弱に関わらず、片っ端から殺されるに至って、もはや恐怖しか感じられなくなった。ついでに敵の正体もわからないこともその恐怖に拍車を掛けた。
そんな暗殺組織も知らない事の発端は単純なことだった。
セーレ・アダマスとスクナ・レイヤーの復活だ。
シエラ主導のもと、彼女たちの再びの国内巡業ツアーが組まれることになった。
発端はこれだけである。
これだけだが、彼女たちには強力無比な後ろ盾が存在した。
――超越者レオンハルトである。
また襲撃者に襲われるとまずいと考えたレオンハルトは、裏でこういったことを遂行する組織を潰そうと考えたのだ。
とはいえ、かつてそれなりの護衛騎士を張り付けていた貴族令嬢たるスクナを害せるようなものは地元在住のマフィアやチンピラなどではなく、基本的に貴族や騎士と同じ、魔力を持った超人たる暗殺者とその暗殺者を抱える暗殺組織であることは自明である。
金を積まれれば貴族令嬢を殺さずに腕だけ切り落とすことだってやってのけるのがそういった組織の強みだからだ。
ゆえにレオンハルトはスクナの腕に掛かっていた治癒阻害の呪いの元を、スキルコネクトを使って借り受けた妾メイドのアシュリーが持つ『鑑定』スキルと、購入した美少女獣人奴隷が持っていた『追跡』スキルのあわせ技で特定すると、その呪いを放っていた呪具を保有していた組織の拠点を壊滅させつつ、組織に残っていた情報を精査し、所属する暗殺者や協力者、ついでに他にも依頼を受けそうな他組織の暗殺者を自動で狩るゴーレムを王国中に二百体ほど解き放った。
王国最強の暗殺者の一人であり、レベル80を越える超人暗殺者グエンデラを殺したのは、レオンハルトが放ったゴーレムの一体たる『暗殺者狩りゴーレムレベル100』だ。
ゴーレムとはいえ、対暗殺者に調整された一品。加えてレベル差は20。これではグエンデラがどれだけ超人でも、戦闘経験を積んでいても関係がない。無慈悲に殺されるだけであった。
そして暗殺組織の被害はグエンデラだけではない。
このゴーレムたちはレベル20でもレベル40でも、暗殺者相手なら必ず殺しに行くのだ。レベル100ゴーレムが。
なんという理不尽。
それが一番楽だとレベル調整もせずに、レベル100ゴーレムを生み出し、暗殺者を次々と狩っていくその有様は何事も雑で大雑把なレオンハルトらしい行動だった。
もっともゴーレムの殺害はそこまで無差別ではない。
ゴーレムは『隠蔽』を併用した『鑑定』スキルを使い、街の人々を一人ひとりを鑑定して、ステータスの詳細項目に存在する賞罰部分の暗殺や呪殺、所属組織などの情報を得るとレオンハルトのスマホに鑑定結果を送信している。
それをレオンハルトは王国事情に詳しい令嬢たちに送信し、殺しても良い暗殺者であることを確認すると殺害を決行するのである。
ちなみに殺してはまずい暗殺者は王族が飼っているような敵国への工作もする暗殺者だ。王国所属の暗殺者を下手に殺すと王国が弱体化して、他国の暗殺者が跳梁して結果的に令嬢たちが迷惑するためである。
なお殺してよい暗殺者は、フリーの暗殺者や犯罪組織所属、レオンハルトの妾の令嬢たちの敵対派閥所属が飼っている暗殺者や呪殺を目的とした呪術師などである。
そういうわけで『歌姫』セーレと『ピアニスト』スクナのコンビは安心して活動を再開することができた。
なお壊滅した暗殺者の組織には回収用のゴーレムが送り込まれ、そこから様々な物資が回収されている。
以前に二人を襲うように依頼していた、貴族令嬢を含め、暗殺組織に敵対する貴族の暗殺を依頼した王国の悪徳貴族たちや悪徳商人の依頼書もその回収品にはあり、王国の官憲を含め、複数の新聞社に送りつけられている。
◇◆◇◆◇
そんな暗殺者暗殺騒動が王国の裏で起きている最中に、一人の少年の不幸が起きていた。
「ああ! また遅刻だ!! 糞ッ、なんでミザリの奴こないんだよ!!」
モンテスタ男爵の一人息子であるアグロ・モンテスタは王都の男爵屋敷の自室のベッドから起き上がると慌てて制服に着替えて、学園に向けて走っていく。
「飯も用意してないし!!」
朝食が欲しくキッチンに向かったアグロが見たのは、蜘蛛の巣が張ったキッチンだった。
「くそッ、なんなんだよ」
アグロの脳裏に浮かび上がるのは、一人の少女の姿だ。
ここ数週間、幼馴染で、男爵家の令嬢であるミザリ・アキュレーがアグロの家に来ていない。
今まではまるで母親かメイドのようにアグロの世話をしていた彼女が来ないことに、ダメな貴族令息のアグロは自分勝手に憤っていた。
幼馴染がメイドでないことはわかっているが、来なくなるなら来なくなるって言えばいいのに。そうすればメイドを雇うなり、実家から呼び寄せるなりするのに、とアグロは自分勝手に怒りながら学園に向けて走っていく。
――そのミザリは、自分はもう来なくなると、既にアグロに伝えていた。
それを冗談ととっていたのがアグロだ。
いや、冗談にはとらなかった。わかっていた。だがミザリとのつながりが消えることを恐れ、アグロはメイドを呼ばなかった。
ミザリが仕方ないなぁと苦笑いして前言を撤回する姿をアグロは期待していたからだ。
それにメイドがいなくても、なんとでもなっていた。若い男性のアグロは、多少雑でも死にはしないからだ。
幼馴染がいるからとメイドの派遣を断っていたアグロ一人しかいない男爵屋敷は多少荒れたが、制服や衣服の洗濯は業者に頼めば済むことだし、食事は外食をすればいい。そこそこ裕福なモンテスタ家は、嫡男である
そんなアグロが学園にたどり着くものの、そこでもアグロは悪態を吐くことになる。
「ああ、もう! 閉まってる!!」
起きた時間が悪かった。アグロが学園にたどり着いたそのときには完全に遅刻していた為、学園の門の前にたどり着いても門は閉まっていたのだ。
仕方ないと業者用の裏門なら開いてるからそちらに向かうしかないかとアグロは移動したものの、そこで巡回の教師に見つかって散々に説教されてしまうことになるのだった。
(あー、俺の馬鹿アホ間抜けー!)
アグロはぐぐぐ、と顔を顰めながら、学園に入っていく。
月も半ばだというのに、もう八回目の遅刻だった。そろそろ実家のモンテスタ家に教師からの警告も合わせた注意が届く頃だろう。自分を信頼して一人暮らしをさせてもらっているのに、このままでは実家から口うるさい執事などを送り込まれかねない。
そんなことを考えながら、自分の教室にたどり着いたアグロは「ミザリ!!」と、教室で他の令嬢と談笑する幼馴染のミザリを怒鳴りつけた。
「どうしたの? アグロ」
ふわふわとした茶髪に、同色の茶色の瞳をしたミザリはきょとんとした顔で怒鳴りつけたアグロを見る。成績優秀で運動も勉学にも秀でたクラスの中心人物とも言える美少女のミザリは、陰キャ系男子の幼馴染が怒鳴ったところで子犬に吠えられた程度の感覚しか有していない。
「ひどいじゃないか! 最近なんで僕の家に来てくれないんだ?」
「なんでって、もう来ないって伝えたじゃない」
「だからなんでだよ! 僕たち幼馴染だろ!!」
「怒鳴らないでよ? 落ち着いて? ね?」
どうどうとミザリに手で押さえつけられて、アグロは抵抗ができなかった。ミザリはこんなに力強かったか? と疑問に思いながらも周囲に生徒たちが集まってきてアグロに注目する。
「ええと、なんだっけ? なんでこないのかって言うと私がレオンハルト様のお妾さんになったからで、レオンハルト様がいるのに幼馴染の男の子のお世話をしにいくのはちょっと違うでしょ?」
そこに男子の一人が会話に加わってくる。
「おいおい、ひどいじゃないかミザリ。俺のときはアグロの世話をしていたのに」
「アンタとは婚約してたけどキスの一つもしてないわよ! というか、レオンハルト様に誤解されると困るからそういうこと言うのやめてよね」
「め、妾? こ、婚約……? え? どういうこと?」
話に混ざってきた人物を見るアグロ。その男は陰キャ男子のアグロと違い、クラスでもイケメンかつ成績優秀で知られる高位貴族令息だ。
彼はアグロを見て、口角を釣り上げて嗤う。そして、アグロの額をつんと、指でつついてやった。
「うぁ……」
額を揺らされただけでアグロは立っていられなくなり、床にへたり込む。
指一本でアグロがへたり込んだのは、成績優秀なイケメン生徒と陰キャな平凡生徒が魔物狩りに費やした肉体の
「くくく、ついこの前までミザリの家が借金苦でな。俺の妾になる予定で婚約組んでたんだよ。そんなことも知らなかったのか? クソ雑魚アグロ」
「違う。借金苦はそうだけど、こいつの家が私の家があちこちにしてた借金を一つに纏めて妾になる要求してきたのよ。普通なら絶対に受け入れない。こいつの妾になってもボロボロにされて飽きたら捨てられるだけだから。でも、
丁寧に説明される。知らない情報だった。ミザリは幼馴染だというのに、アグロは何一つ知らなかった。
幼い頃に結婚しようと約束した記憶が蘇ってくる。モンテスタ家の地元の祭りで隣領の男爵家令嬢であるミザリとそんな他愛ない約束をした。
ふわふわの髪を揺らして、記憶の中のミザリは微笑んでいた。約束をしてくれた。うん、結婚しましょう。
「そ、そんな……え? どう、どういうことなんだよミザリ。ぼ、僕と結婚するっていうのは」
「そりゃ幼い頃に結婚しようとか約束はしたけど、そもそも私たち婚約すらしてないじゃない。だから別に契約違反ではないでしょ? 口頭での約束といっても子供の口約束は無効、のはず。まぁアグロが慰謝料を払えっていうならレオンハルト様になんとか頼んでみるけど」
「ぎゃははははは。振られてるなぁクソ雑魚アグロォ」
イケメン令息に煽られるものの、気にはならない。ミザリを情けなく見上げるアグロ。そういう意味じゃない。そういう意味じゃないよミザリ。アグロはそう言おうと思った。僕たち好き同士だっただろ、と思っていた。だけど違ったのか?
「で、ミザリ。レオンハルト様との夜はどうなんだ? アクロード王国十四美少女が一緒なのか? カノータス子爵令嬢と、アダマス元伯爵令嬢がいるんだろ? めちゃめちゃ羨ましいんだが?」
イケメン令息と仲よさげに話すミザリにアグロは目を瞬かせる。君たちそんなに仲良くなかったじゃないか。アグロはミザリの下腹部にある淫紋効果によって、ミザリがイケメン令息に性的魅力を全く感じず、しかしそういった面以外で見れば話しやすくてとっつきやすいことからただの友情を深めていることに気づいていない――なお令息がミザリを襲った場合、レベル50のミザリによってボコボコにされることは決定しているし、そういうレベル差を令息側も無意識の本能で気づいているから襲うこともない。
「言うわけないでしょ。シエラお姉さまやセーレお姉さまだってそんな噂されても困るだろうし」
「でもミザリ。昨日はレオンハルト様に寝かせてもらえなかったって言ってなかったっけ? 寝てるレオンハルト様のアレが一晩中ミザリに――っていたたたたたたたた」
「言うな言うな言うなッ! もうッ!!」
クラスの女子がシモの話に絡んでくる。アグロはそこで知る。すでに幼馴染のミザリが取り返しのつかないぐらいに汚されていることに。
「あ、あぁ……なん、なんで」
――
「もう! レオンハルト様はね! めちゃくちゃすごい人なんだから! 無詠唱で千体ものゴーレムを操る正真正銘の大魔法使いなんだからね! っていうかほら、これ見てよ。レオンハルト様から貰った魔道具なんだけど、指輪型に、この制服もね。普通の制服に見えるけど、わざわざ魔蟲の糸を編んで高ランクのエンチャントを――」
アグロの実家よりも多くの財源を持つイケメン令息が引くぐらいに高価な品で身を固めたミザリ。それに、よく見ればミザリの全身は輝くような魅力を放っていた。アグロは知らないが、レベルを犠牲にして放つ強力な、健康や幸福のバフをミザリは自身に掛けている。
こんなに僕の幼馴染は可愛かっただろうか、とよろよろと立ち上がり、胸をえぐるような傷心を引きずりながら自分の席へと歩いていくアグロの背中に、イケメン令息の声が掛けられる。
「負け犬アグロくぅん、どこいくんだ? へへ、俺もあと少しでミザリにキスできたんだけどな。レオンハルト様とやらに先に全部奪われちまったよ。ったく、まぁ
背中をばしりと叩かれ、崩れ落ちないように肩を掴まれたまま、アグロは「校舎裏来いよ。
「うぅ……や、やだよ」
こういうとき、アグロは庶民が羨ましくなる。
庶民同士の争いはここまでならない。傷害は犯罪になるからそこまでやろうとする庶民は少ないからだ。
だけれど、貴族は治癒魔法が使えるし、金を積めば切り落とされた腕だって再生できてしまう。
だから貴族同士の争いは際限がない。本当に死ぬ寸前まで殴られるし、剣だって斧だって使ってくる。
「ミザリがヤッてるって聞いて、すっげぇイライラしてっから、今日は激しくなるぜぇ」
怯えて逃げ出したくなるアグロ。しかし、イケメン令息の取り巻きが無言でアグロの脇を固めていた。
いつもなら気づいたミザリが――クラスの
だけれど、ミザリはレオンハルト様とやらの凄さをみんなに語っていて、陰キャで影の薄いアグロが、いじめっ子たちに教室から連れ出されるのに気づいてくれなかった。
◇◆◇◆◇
TIPS:ミザリ・アキュレー
アキュレー男爵家の令嬢。十五歳。ふわふわとした茶髪に、同色の茶色の瞳をした美少女。
男爵領で起きた自然災害による農作物の不作が起きたことによる財政難を発端として、クラスメイトの悪徳高位貴族令息の妾になるところをシエラによって救われてレオンハルトの妾になった。
レオンハルトの妾になる前は容姿端麗家事勉強運動抜群のくせに、なぜか幼馴染の成績普通顔面そこそこコミュ障内気陰キャ男爵令息であるアグロに恋していたものの、アグロをいじめている高位貴族男子の妾になることを言い出せないままに、ずるずると世話をしていた。
ちなみにアキュレー男爵家からはそこそこ裕福なアグロのモンテスタ家に金の無心とともに、幼馴染でお互いに想い合っているミザリとの婚約話がアグロにあった。
だがモンテスタ男爵はアキュレー家の財政難はそこまで大げさな話じゃないだろうと断っていた。
もちろん男爵自身、助けるつもりではいた。
息子の恋心を知っているモンテスタ男爵は息子が勇気を出してミザリに告白すればついでにアキュレー男爵家に援助してもよいと考えていたのだ。
だが、婚約話を断られたアキュレー男爵が即座に高位貴族の妾にミザリを差し出してしまったことで、男爵はすまないと息子に言えずに黙っていた模様。すまないじゃないんだよなぁ……。
とはいえ、一概に男爵だけを責めることはできない。
クラスで一番の美少女であり、アグロの幼馴染であるミザリを欲した悪徳貴族令息も積極的に動いていたからだ。
彼はアキュレー家が方々にしていた小額の借金を纏めて、即日払わないと男爵家に対して強制的に財産を差し押さえをすると脅していたのである。
そういった事情もあって、ミザリは裏で貴族令息のメイドのようなこともしていた。
シエラの募集があったのはミザリが卒業して正式に妾になるまでは――と断っても断ってもキスを要求されるようになった翌日のことである。
このままでは卒業前に強引に襲われかねないと思ったミザリは、自分の苦境に気づいてくれない、母親に甘える子供のような
妾という立場はイケメン令息とレオンハルトで一緒なのに、レオンハルトに対して好意的なのは、学園でも有名なシエラやレイラがレオンハルトを信頼していたのもあるが、領地の借金を全額返済して、更には大金を払ってアキュレー家に食料支援までしてくれたレオンハルトに感謝してのこと。
悪徳貴族令息は悔しがったが、彼の親が賠償で払われるミスリル貨の方が格下貴族である
なおエロパッチ導入済みの『アクロード王国統一戦争』ではシエラの人材収集イベントでミザリを獲得しない場合、『学園裏事情』というエロイベント群のモブ令嬢強姦シーンでミザリの処女喪失や悪徳令息との性交を幼馴染のアグロに見せつけ、心を折るエロイベントが出現するようになる。
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