第48話 寂しさ

寂しさ


「じゃあまた土曜日ね。」

「うん、送ってくれてありがとうね。気をつけて帰ってね」

ひとりきりになった瞬間に、どうしようもない寂しさが身を包む。

いつでも会いたいと思った時に会える距離に住んでる関係で、通っている学校も近くて、会えるはずなのに私たちはお互いの将来のためにひとつの約束をしている。

"どんなに仲良くなったとしても会うのは週一回"

友達時代から取り交わしている約束、最初は勉強や自分の将来に関することを疎かにしないようにと取り決めたものだった。当たり前のように守れると思った。

だって週に一回あえるんだよ?

ほぼ毎日、空けても2日に1回は必ず電話をしているし

LINEも一言、二言程度だが交わしている

そうおもっていたはずなのに、彼が去り際私に「腕出して」と言って愛用している香水なんか付けてくれるから

離れ離れになってしまったことをより実感してしまって寂しくなった

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