第33話 取り留めのない話

基本的に本当に取りとめのない話しかしない

サッカーどっちが勝つとか、

ラーメンは何味がいちばん美味しいとか

今日食べ他カフェのケーキが美味しかったとか

毎日ポムポムプリンとハンギョドンどっちの方が可愛いか攻防戦を繰り広げて眠りにつく。

この時間が好きだったけど、無くなってしまうのが怖くて好きになれない


思ったより臆病者だったのかもしれない

向こうも深く私の恋愛感情には干渉してこない

私も向こうの恋愛感情には干渉しない。

過去のことも、未来のことも

どんな過去を持っていたのか、お互いに相手は知ってしまったら離れていくのではないかと思っているから話さない

だから基本的に毎日話してるのに、取り留めもない話しかしない。


「春になったら、どんな花を咲かせようか」

そう聞かれた時があった。

「お花は少し嫌だな、違うものを咲かせたい」

「果物とか?」

「うん、それがいいかも。お花がメインなのは嫌なの、綺麗だけどね笑皆と一緒になってしまうから」

「僕たちらしさを出せる植物がいいね」

そう言って私達はほんの少し暖かい部屋の中で、焚き火を眺めながらまた今日も話をする。

外では月が新月になる準備をしている。

ほら、こんな会話をしている間にクリスマスが近づいてきた。

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