第15話 光と闇の狭間

目が覚めると、大抵光と闇の狭間にいる。

ずぶずぶとそのまま闇に飲み込まれることが多くて、そんな日は1日何も出来ずに闇の中に閉じこもってることもある。

何もない真っ白な部屋にいる時はスイートピーの花が咲いていたり、思い出が転がっていたりするけれど闇の中には本当に何も無い。

ただ周りが楽しそうに、幸せそうにしているのだけが見えて

自分が周りのように日常を過ごせていないのがどうしようも無く怖くて

怖くてたまらないの


人を信じることが怖い

できることならもうこのまま闇に飲み込まれていたい

それでいて物語の結末を迎えたい


けれどまだまだ私の物語のページは白紙で

埋まっていなくて

だから書き綴っていくしかないの


今日も1人光と闇の狭間で現実世界へと戻される


「ねえ、神様どうして」

"扉の開け方を教えてくれないの"

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