第12話 闇に飲み込まれる

正解も不正解もやってみないと分からない

丸つけしてみないとわからないの

人生攻略ガイドがあったら貴方は見ますか?

私はきっと今差し出されたら間違いなく見てしまう

問題の解き方が分からないから


闇に飲み込まれそうな時毎回考えるの

全部消してしまいたいって

この部屋も、思い出も、花も

そしたらきっと楽に生きられたのかなって

もう幸せにはなれないんじゃないかなって

もがく度苦しいだけで、じゃあもういっその事委ねてしまおうかとすら思う

いつになったらこの思考にピリオドを打てるのかな

前みたいにもっと楽しい話がしたい

楽しみを感じながら生きていきたいのに、今文字を紡いでも暗くさせる言葉ばかりで嫌になる


物語って始まれば絶対に終わりが来てしまうの

永遠なんて、絶対なんて言葉がないから

4人で馬鹿笑いできる時間は残り2年と4ヶ月、いや、もっと短いかもしれない

「先生」って呼んでもらえるのもそう

未来が見えないのなら現実だけ見ればいい

どう足掻いても2年でこの生活が終わってしまうなら、

彼女たちとの時間を大切にしたいと今はただ思う


丸つけしてみないと分からない、丸にしていた回答を自分でバツに変えてしまう所だった

例え周りの人が「それは×だったよ」といっても

丸なことに変わりはなかった、今はそう思う

もう丸つけも終わったよ。


「どうすればいいの?」って声を大にして聞きたくなる

けど違う、

私自身のことだからどうしたらいいのかなんて他人が答えられるわけが無いよね

分からない、何も今は分からないけれど

自分で見つけて開拓していくしかない

選択肢を間違えてもいい、その分成長することが出来て次間違えないように繋げられるから

丸ばかりの人生なんて面白くもないもんね


人生攻略ガイドがあります。

貴方は見ますか?

私はそういって差し出された本をやんわりと押し返した

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