第6話 「眠りにつく前に」

眠りにつく前に必ず交わしていた言葉があった。


お母さんと一緒に眠りにつく時は「おやすみ。」

眠くなって配信を切る時、寝落ちるねとコメントがあった時は「おやすみなさい、いい夢見てね」

好きだった人には「大好きだよ」

友達と泊まりに行った時は、おしゃべりをしていると友達が寝落ちてしまうから、なにも言うことは無かった。


今はひとり、眠りにつく前に考える。

何がいけなかったのか、何がダメだったのか、

もしこのことが起こってなかったら将来どんな未来を歩んでいたか

考えても仕方の無いことを考えてしまう、

でもきっとそれは私が人間で、私がそういう性格だからなのだと思う。

目を瞑って考える

秋の冷えきった空気の中、温かい布団に1人で包まれながら。

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