　昭和四十一年。自民党を中心として、相次いで不祥事が発覚した。これらは、永田町に黒い霧が覆っているとして、黒い霧事件として取り沙汰された。もちろんこれらは、裏舞台で起こった別の事件をカモフラージュするものだった。

　確かに翌月、求心力が低下した佐藤（さとう）栄作（えいさく）は、衆議院を解散した。しかし、逆境に思われた選挙戦に、ほとんど影響はなく自民党の議席数は微減にとどまった。

　そして昭和四十一年は丙午（ひのえうま）。丙午（ひのえうま）の年に生まれた女性は、気性が荒くなるという迷信があり、子どもの出生率が極端に下がった年でもあった。

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　さて、時間の針を進めましょう。

　時は2019年11月。江夏（えなつ）亮介（りょうすけ）は、百合に挟まろうとした罪で、二人の壬午（みずのえうま）年の女の子に八つ裂きにされようとしていました。用意されていた三つ目のシナリオ。そして、その墓標に、「お前の墓にしてやるよ」と、彼の名前が刻まれようとしていたのです。

　――というのは冗談です。って、うわ!!　わわわわわ!!　本気でやろうとしている!!　と、止めないとっ!!　……何はともあれ、これぞ「ONE TEAM」の成せる技なのでした!!

（代筆：姫路（ひめじ）千遥（ちはる））

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