第2話
「ようこそ、グラミアの世界へ。あなたは、転生者としてグラミアの世界で生きてもらうことになります。」
いきなりなんだ。この女の人は。髪が長くて、というか、そもそもでかい。宙に浮いてるし。
「私は、女神の転生者色・マゼンダ担当です。」
「マゼンダ担当てなんですか。」
「転生者は、始めに訪れる色で、適性が決まるんです。シアンは、戦士。主に肉体戦を得意とします。マゼンダは魔法使い。文字通り、魔法を用いて戦闘します。イエローは、僧侶。回復魔法や、支援の術を扱います。黒色は、一般人ですね。もちろん、このほかにも、職業はありますよ。でも、転生者はこの4つのうちのどれかです。」
てことは、僕は魔法使いか。にしても、シアン・マゼンダ・イエローって。赤・青・緑・白の方が、わかりやすくないか。
「赤・青・緑・白の方がよくないかとの問い合わせに答えはありません。」
え、僕の思考が漏れてる・・・
「この空間では、あなたの思考はすべて私に伝わります。気を付けてくださいね。
「面倒な説明もしようと思えばできるのですが、習うより慣れろとの言葉もありますし、もうそのまま転生を始めますね。また、私が必要に感じた場合は、あなたを強制的にこの間に召喚します。」
え、なんとも、一方的かつ強制的な。僕の現状の思考処理はどうしてくれるんだ。僕は元の世界に戻れるのか。そして、それは、今の時分、いまの年齢で戻れるのか。そもそも、どれくらい転生先にいることになるんだ。
「質問はひとつづつしてくれれば、きちんと答えますのに。」
そうだった。漏れてるんだった。
「とりあえず、私がもう十分だと思ったとき、その先のことをお教えします。まずは、転生先できちんと生をまっとうしてくださいね。」
なんだそれは、まさに、一方的すぎる。
そんなことを思っていると、僕の周りがまた白く包まれだす。
「それでは、いってらっしゃいませ。」
次に周りが見えるようになった時には、僕は森の中にいた。
転生後出会った師匠が世界最強賢者だった @Eto_Shinkuro
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