第3話 休みの日

今日は仕事休みの日だが、外に出る気力がない。それは精神的不調の所為なのか、僕個人としての性格故なのかはわからないけど、どうにもやる気というか元気が出ない。腹が減ったけれども冷蔵庫にはめんつゆ一本しか入ってないし、結構無駄遣いにはなってしまうが、出前を取ろう。早速携帯で出前について調べてみた。僕の住んでいるところは都会ではないが、まあまあの中小都市ではあるので十二店舗位は出前を取ることができるみたいだ。濃厚で美味しそうな豚骨ラーメンというのもあったが、朝から食うと胃もたれしそうなので、牛丼のセットを頼むことにした。こうして携帯でポチっと押すだけで出前を頼むことができるなんて良い時代だな。と思いながら、出前を待っている間にネットサーフィンをする。この国のお偉いさん新しい人になったのか。あ、この俳優さん、もうそんな歳なのか。今の洋服のトレンド、昔のあの服と似ているなあ。なんだか、久しぶりにニュースなどを見ると何か時代の流れについていけないというか、ミニタイムスリップしたみたいというか、変な感じがする。色々と考えている内に出前が届いた。玄関に行ってお金を払い、非常に美味しそうな香りの牛丼を受け取ると、すぐさま牛丼をリビングの机の上に置き、食べる準備をした。牛丼を袋から取り出し、蓋を外し、お箸を割って右手で持った。いただきます。うん、美味い。牛丼は久しく食っていなかったがやはり美味い。また、牛丼を一口食べたあとに味噌汁を流し込むと美味いという感覚とともに、ほっとした気持ちになれる。ごちそうさまでした。飯を食うとさっきまでの不調が嘘のように消えて、気力が湧いてくるというか、不思議と外に出たくなってきた。まあお昼過ぎだし、たまには良いかと、近くのイオンにいってみることにした。

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