第3話 魔王さん!?
あれからというもの、’’英雄’’と呼ばれるようになった。
まぁ、たしかにいい気もするけどさ、めんどいんだよ。
うん。
まぁ、色々めんどくても目標のために頑張るぞー。
「君も冒険者?」
いきなり誰か喋りかけてきた。
まだ若いふわふわした女子に見える。
「まぁ...はい。」
一応冒険者だが、普通の冒険者の目的とは少し違う。
冒険者はもともと、世界の秩序を守る存在だが、レミアは少し曲がった方向に進んでいる。
「そっかぁ...じゃぁ、それなりに強いってこと?」
急激な圧がかかった。
「いや、まだ始めただけの初心者勇者ですから...」
「へーまだまだには見えないくらいだからなー...まぁいっか。」
急に魔力が見えだした。
相当な力だ、下手に攻撃すればここら一体吹き飛ばしそうだな...
「なになに?『相当な力だ、下手に攻撃すればここら一体吹き飛ばしそうだな。』だって。」
!
心を読まれた!?
信じられない...冒険者にはそんな力は与えられないはず...
「僕、冒険者じゃないよ?」
「じゃぁ一体、何なのよ。」
レミアは相手を睨んだ。
「ただの魔王。魔界のね。」
その瞬時に周りが闇に囲まれた。
こんな鳥かごで戦うなんて想定していなかった。
「
その瞬間、レミアの体を闇が包んだ。
「おい、魔王!私をここから開放しろ!じゃないとどうなるか...」
「!」
レミアが怒鳴った。
闇の空間にその声が響き渡った。
当然反撃してくるだろう。
死ぬ。
まぁ、こんくらい常識だろうな...
「え?フフフ。そんなこと言えるなんて、勇気あるじゃん。気に入った、弟子にしてあげる!」
「え?どういう...」
シュイィン
さっと魔法が消えた。
レミアは安心し、尻餅をついた。
が、
魔王は、ついさっき、「弟子にしてあげる」と、言った。
つまりだ、何かしら修行やら何やらされるのだろう。
「よーし、次から私を「ししょー」と呼ぶように!」
「は?誰がそんなこと...」
グイッ
闇がレアミアの体を包み、レミアを圧縮させようとした。
そのままレミアは気を失い、ぐったりとした。
姫がめんどくさいので城から逃げ出したら悪魔と出会ったので契約を結びスローライフを目指します。 にゃんこ3世 @mi_rabo
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