第2話 悪魔ぁぁぁぁ!

「ふぅ、ようやく西の町に来れた...」

だいぶ魔力を使った。

もうヘトヘト、体が「早くベッドへ!」って言ってる。


「西の町に来たのはいいけどさ、追ってきてない?」

あ。

そうだったぁぁぁぁぁぁぁぁ!


「終わったー。」

まぁまぁ、とりあえず旅館に泊まるか...


旅館部屋...


「うわーすっごいきれ~い」

シャワーも全部この部屋にある。

はっ!

そうだ、一度でいいから見たい光景があったんだ!

そう、それは風呂場!

きれいって言われてたけど、一体どんな感じなんだ!?


ガラガラ


「すごーい!めっちゃきれーい!」

早速はーいろ!


「あんたはみんじゃないわよ。」

キリッとした表情で悪魔をにらみついた。


ガラガラ


いつ見てもきれいだな〜

緩やかな表情でシャワールームを見渡した。


「お前の服のセンスなさすぎだろ...」

あああああああああああ!

恥ずかしー!


「もうでよ...うぅ...男子に着替え見られるなんて...」

最・悪!


「いや、俺はそんなことをしてるわけでなく...」

うえぇーん!

うぅ...うぅ...


「あ、すんません。」


10分後


「くっそぉぉぉぉぉぉぉ!」

追手が来ている。

正直なところ逃げるのがありだが、外にも見張りはウロウロしている。

スキを見て逃げるのもありだが、スキを見る暇もない。

なんとか変装でごまかしているが、それもまた時間の問題だ。


「このあたりに姫を見なかったか?」

こんな時に役立つこと!

その1!


「うーん...知りませんね、名前は何というのですか?」


作戦!

そう、これは相手に「ワタシハミカタ。」と、思わせることができるのだ!


「うーん...知りませんね、名前は何というのですか?」

見事な演技力である。

これも、普段こっそり練習していたからだろう。

これも努力の成果ってやつね!


「そうか...姫の名は『レミア』様である。ご協力感謝する、では。」


ガチャ


外ドアを締め、辺りしんとした。

こんな時でものんきなのは、そう、ブラックだ。

まぁ、一旦落ち着いてスローライフを...


ねむい!


まぁ、寝よう。


* *


「おーきーろー!早く起きろ!やばいぞ!」


「んぁ?なによ、人が気持ちよく寝てるっていうのに...」

街は静かでそんな中ブラックはおこして来た。

邪魔だと思わないのか?

寝癖で髪がぐちゃぐちゃ、早く寝たい。


「オークの大群だよ!早く逃げんぞ!」

ふぇぇぇぇぇ!?

ヤバイヤバイ!早く着替えないと!

レミアは急に焦った様子で動いた。


「よし、逃げるぞ!」


「お、おー!」

そんな逃げる中でレミアの目に写ったのは、オークに襲われる子供の姿だった。

ほおっておける訳がない。

当然人間とオークは力の差がありすぎる、しかも子供だ、逃げるなんて無理だろう。

普通に死ぬ、目の前で。

せっかく力を手にしたのに子供も守れないのか?

いや、違う。

今助ければ間に合う。


タッ


とっさに走ってオークの元へ向かった。

そして、『フェル・ファイアー』でオークを火で囲い、持ってきた剣を抜いた。

そして、オークの急所、頭を剣で刺した。

さらに、『アバター・ソード」、多くの剣でオークを刺した。

オークはもう戦える状況でない。

最後、『エンド』を使い、オークがぐちゃぐちゃになった。

オークの血がレミアに思いっきりかかった。


「強...」

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