第4話 お金の稼ぎ方


翌朝、昨夜の夕食と同様に無洗米を炊き上げて、お腹いっぱい朝食を食べた欠食児3人。


朝食後の少しまったりとした時間に、ワタシはねぇねとおにぃにお金稼ぎについて相談してみることにしました。


「ねぇねとおにぃ、お金って、どうすれば稼げるの?」


ねぇね「ん? お金? それは価値があるモノをお店で買い取ってもらうしかないわね」


「どこかで雇ってもらえないの?」


おにぃ「オレたちスラムの人間は、マトモに働かせてもらえないからな~」


スラム出身者への差別、スラムあるあるが早速炸裂しているようです。


(う~ん、働かせてもらえないから、価値あるモノをお店で買ってもらうしかない、ですか・・・)


「買い取ってもらえそうなモノって、何ですか?」


ねぇね「そうね~、薬草とか、木の実とか、果物とかかしら」


おにぃ「ウサギとか野ネズミも肉屋に売れるぞ」


(採取系の成果物ですね~)

(ワタシに想像できるモノで、そっち系といったらなんだろう・・・)


しばらく考えこんだワタシ。


異世界物の定番といえば、

 お塩

 香辛料

 甘味

といったところが思い浮かべられました。


(お塩も香辛料も、いきなりお店に持って行っても、出所がアレですよね~)

(となると、自然に存在している甘味が一番無難かな~)

(蜜系? アレなら想像できるかも・・・)


ということで早速念じてみます


「【想像創造】」



すると目の前には、



【はちみつ ブレンディッド 1200g】



透明なビンに詰まったはちみつが現れたのでした。



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