12、140字小説に挑戦してみよう
ツイッター発の140字小説、ツイノベというものがあります。
これは、ツイッターの1つのツイート(つぶやき)である140字以内で書かれた物語のことです。
(ツイートを連投することで、それよりも長い物語を作る方もいます。それも広義にはツイノベや140字小説といえるのかもしれませんが、多くの方はTwitter小説や掌編小説というタグを利用しているようです)
それらのツイッターで発表される小説は、オチのあるショート・ショートのようなものを書く人もいれば、オチはなく幻想的に書き上げる人、物語の一場面を切り取ったようなものまでさまざまです。
私は、ツイノベ(#twnovel)のタグを好んで使っています。書き始めたのはここ2、3年でしょうか?
長く親しくしているフォロワーさんが毎日このツイノベを1作ずつ公開していて、それがとても140字とは思えない余韻があるものが多く、素敵だったんです。特に#twnovel(ツイノベ)のハッシュタグの使い方が巧みで、このハッシュタグを章変えの記号や時間の経過を表す改行のようにも使えることをツイノベをもってして教えてくれました。
私は、その方のことをツイノベの師匠と心の中で呼んでいて、私の書く140字の小説の構成に多大な影響を与えていると思います。
*
小説を初めて書こうとする人が、小説の何が一番大変そうに思うか、ハードルが高そうに見えるかと問えば、まず圧倒的に文字の多さを挙げるのではないでしょうか?
なので、非常に短い140字小説は一見とても簡単そうに見え、やりたくなると思います。
普段、ツイッターを使い慣れている人ならば1ツイートなどあっという間ですから。
しかし、140字小説は実は大変難しいです。
俳句や短歌のように、短い文字数に世界を凝縮しなければいけないため、雰囲気の伝わる言葉選びに時間がかかります。
正直、小説をこれから書こうと思っている方や書き始めたばかりの方にはあまりおすすめはできません。なぜなら、とてもコスパが悪いから……。
私は、ひとつの140字小説を書くのに、30分から1時間かかります。
これは、もう普通に小説を書いた方がいい労力だと思います。
なのに、なぜ140字小説に挑戦してみようという章タイトルにしたのか?
それは、物語を完成させる楽しさを味わって欲しいと言うこと。もうひとつは雰囲気に合う言葉の選び方の練習になるかと思ったからです。
書き始めたばかりの人がつまずきやすい点に、完成させられないというのがあります。
処女作を長期連載して、そのまま書籍化されたような方も近年多くいますし、必ずしもすぐに完成させる必要はないのですが、書き始めたからにはいずれは完成というゴールにたどり着かなければなりません。
140字小説は、文字数は少ないですが時間もかかるのでコスパはあまりいいとは言えません。しかし、どんなに苦労しても1日くらいがんばれば書きあがります。(まあ、私は良い言葉がビシッと決まらなくて一日中考えていたこともありますが……)
完成したものを人に見せ感想をもらうと言うことはとても特別なことですから、ぜひ経験して欲しいです。
なかなか書いたものを見せる勇気が出ない方にも、140字小説は気軽にしかも多くの人に読んでもらえる可能性があるので、一度は挑戦してもらいたいですね。
*
では、140字小説にはどんな種類があるのでしょう?
大まかな種類を上げると次の通りです。
・ ショートショート派(オチ、どんでん返し重視)
・ 物語派(起承転結のどれかが入っている)
・ ワンシーン切り取り派(一場面を切り取ったようなもの)
大体は、このどれかに分類できると思います。
これをどうやって書くか? というと、私の場合はツイッターに連携した診断メーカーにあるお題スロットなど利用して、お題に沿ったものを書いています。
ツイッター内で、同じお題で書いてみようという企画をされている方もいるので、そういった方の提出する「お題」から起草することも多いです。
私は毎週開催されている、深夜の真剣140字60分一本勝負@140onewriteさんや綺想編纂館(朧)@Fictionarysさんが年に一回開催している文披31題に参加させていただいています。これらはルールをよく読めば、自由に参加することができます。
他にはお題は使わずに、小説を書く時と同様に日常からのひらめきやアイディアで書く方もいます。
140字小説のコツとしては、雰囲気を出す言葉によって読者に提供できる情報量が違ってきますので、言葉選びが重要になります。
漢字の字面も雰囲気づくりに役立ちますし、文字数が限られていますので同じ表現を重複するよりは違う方が良かったりもします。(効果がありそうなときは、同じ言葉を重ねたり、韻を踏むのもいいと思います)
リプ欄や引用RTで、題名をつけることでそこもオチとして利用できます。
色々な工夫が必要です。
それ以外は、起承転結をいれなくともかまいません。むしろ結をいれないで、余韻や読者の想像力にゆだねるのも醍醐味です。
私は、余韻を残してこの後どうなったのかな? と読者に想像していただけるようなものが書けたらなぁと思っています。
書いたものはツイッターで発表することになりますので、ツイッターのアカウントは必須ですね。
ハッシュタグは、本文に入れてもリプライ(返信)に付けても、引用リツイートを利用しても自由です。私は日常のつぶやきとは別であることを示したいので文字数は減ってしまいますが、#twnovelのハッシュタグを本文に入れるようにしています。
それ以外のハッシュタグ、#140字小説 #Twitter小説は引用リツートにてつけるようにしています。
*
いつもより少し長くなってしまいましたね。
なにか質問があれば、私で分かることならばお答えしますので応援コメントやツイッターでお声掛け下さいませ☆
最後に、参考までに私が書いた140字小説のリンクです。
お暇な時にでもご覧ください☆
【140字小説】君の瞬きの音/天城らん - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16817330651891265115/episodes/16817330651891287812
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます