11、誤字脱字と戦おう!
小説を書いているとどうしても、誤字脱字と言うものが発生してきます。
誤字とは漢字の同音異語で誤った変換をしたり、意味の違う漢字を使ってしまうことで、脱字は漢字の送り仮名や『てにをは』などの助詞の脱落のことです。
これはもう、どうしようもありません。
筆が乗っているときは、なおさら誤字や脱字を振り返らずに、その流れに乗ってどんどん書き進める人が多いと思います。
私もそうです。書けるときに、書けるだけ書いておく。
学生さんでもお仕事をしている人でも、主婦の人でも、専業作家で生計を立てている人以外は、みなさん書くのはその隙間の時間。
隙間時間でどれだけかけるかが、勝負とも言えます。
その時に、誤字脱字なく一発で書けることができればそれに越したことはないのですが、どうしても思考する速度にキータッチが伴わないことがあります。手書き原稿の方も同様でしょう。
そうすると誤変換、脱字などの文章上のミスが発生します。
これは書く上で遭遇する試練とも言えます。
初稿は誤字脱字があって当たり前くらいでいいと思います。
では、そこから誤字脱字をどうやって撲滅していくのか?
もう、これは私の方が教えて欲しい……。
何度読み返しても、誤字脱字が発掘されます。
なかなか撲滅できずに、公開してから読者様に発見されることもしばしばです。
作者としてこれは非常に恥ずかしいことではあるのですが、小説を書くのは孤独な作業である以上ひとりの目でチェックできる限界があります。
『原稿が完璧になるまでは公開しない!』という
誤字脱字を指摘されたら、感謝の気持ちを持って粛々と修正すればいいのです。
ありがたやありがたや。
*
とは言え、ひとつのページに複数の誤字脱字があるのは、読者の集中をそいでしまうので極力避けたいところです。
作者が誤字脱字を憎む最大の理由は、読者に物語を楽しんで欲しいからだったりします。
では、どうやって誤字脱字をチェックして減らしていくのか?
私は、パソコンに標準装備されているWordを使って書いていますので、Wordの『校閲』の機能を使ってチェックしています。
「校閲」→「スペルチェックと文章校正」を使うと間違っていると思われる場所を指摘してくれます。表現の揺らぎなども見てくれるので大変便利な機能です。
間違っていない場所も疑わしいところは指摘してきますので、そこは個別に精査して下さいね。
これだけでも、だいぶ誤字脱字が減らせると思います。
次に試して欲しいのは、音読です。
自分の文章を声に出して読むことで、語尾のリズム感や文章に引っかかりがないかが確認できます。
ただ、自分の文章を声に出して読むのは恥ずかしいですよね。
そこで便利なのが、Wordの読み上げ機能です。
漢字の音読み訓読みやルビなどの読み上げはあまり得意ではない機能なのですが、それでも文章の流れを確認するには十分なお役立ち機能だったりします。
文章校正と同じく、「校閲」→「音声」→「音声読み上げ」という機能がありますので、ぜひ試してみて下さい。
最後は、紙に印刷するのもいいでしょう。
「レイアウト」→「ページ設定」→「段組み」を使って「段組み」をすると、1ページに複数の段を組めるので紙の節約になりますし、よくある文芸雑誌のような感じにも見えて、ちょっと気分が上がりますよ☆
また、段組みが難しいようなら印刷の設定で、1枚の紙に2ページ印刷するなどの機能を使うと、文字は小さくなりますが長い小説を印刷するときに便利です。
誤字脱字の撲滅は、小説書きの宿命だったりします。
他にも良い方法があったら、ぜひ教えてください。
共に誤字脱字と戦いましょう!
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