第三話 報せ
さて。これからの事について、少し考えよう。
まずヴォルジュを調査するとして、それには時間が必要となる。何せ件の遺跡はここからそこそこ離れており、馬に乗っても一日二日は掛かるだろうとの見込みなのだ。往復でも最低三日、余裕を持つならば四日ほど、更に遺跡全体や例の石室を当たるのならば、どれほど短くても一週間、欲を出すなら二週間ほどは期間が欲しい。だが――
「そんなに纏めて休めるわけ無いよなあ……」
そう、目下最大の悩みは、これである。故郷の手掛かりを探りたいという思いは確かに強く有れど、だからといって騎士としての責務を怠るつもりも無いのだ。
あの日ディディエと交わした、立派な騎士となるという誓いを穢す気は毛頭ない。なぜ、己が身の上から抱いた願いの為に、公務を蔑ろにしてよい訳が有ろうか。
「ヴォルジュの方面へと出る任務があれば、途中で寄ることも不可能ではないか? ……私情で寄り道をしては怒られるな、流石に……いいや。一回エリオット隊長と相談してみよう、俺が一人で考えてもしょうがない」
あれこれ考えながら、自宅へと歩を進める。とりあえず今日の所は、もうさっさと帰ってゆっくり本でも読んで過ごそう。考え事は、また後日。必要が有る時にすればいいや。
*
そうして、暫しの休みを終えすっかり英気を養って、久方ぶりに騎士団へと出勤していた。この騎士団の城塞で過ごしたのは、俺が騎士となってからの精々半月ほどしかなく、それほど長くを過ごしたという訳でもないのに、旅を終えてここに再び足を踏み入れると、不思議と"帰って来た"という感慨を抱かざるを得なかった。
午前の分の予定をすっかりこなし、軽く食事を済ませた後、エリオット隊長の部屋へと足を進める。この時間なら、上に出す報告書を纏めるために居るはずだ。
「さて、どうなることやら――」
*
「――なるほど。確かに、私も君の身の上については聞き及んでいます」
俺の話を聞き終えたエリオット隊長が、手元から目を離すこともなくそう答えた。
「え? 隊長も知っていらしたのですか?」
まあ、確かに隠している訳でもないのだが。なんだ、俺の予想より随分と広まっているなあ。誰が喧伝してるんだ、一体。
「ええ。何せディディエ様が、君を拾ってきた当時にあれこれと話していましたからね。森で妙な子供を拾ったのだ、などと」
ディディエかよ。いやまあ確かに、俺がディディエの立場でも人に話したくなるだろうけど。
「とにかく、君の心情は分かりました。幸い……というのは憚られますが、昨今はこんな情勢となっていますから、かの獣たちを探るため、鉄都周辺を調査するという名目で君をその方面に送り出すことは、さほど不自然では無いでしょう」
……有難うございます、エリオット隊長。
「それは……確かに、幸運だとは言いたくありませんが、渡りに船ではありますね。今の内に、すっかり調査を終えてしまわねば」
エリオット隊長は、一度筆を動かす腕を止め、暫し考え込むような仕草をした後、徐に顔を上げて俺を見据え、改めて口を開く。
「……ふむ、そうですね。実際、ヴォルジュの遺跡は観光に利用されているような事も無く、完全に無人の廃墟群です。故に、賊や獣の類がねぐらとしている恐れが、無いとは言えません。折角です、怪しげなものが無いか、きっちりと調査してくるように。そもそも、それを目的の一つとして組み込んでしまいましょう。構いませんね?」
「はい。騎士アーダルベルト、恙なくやり果せて見せましょう」
「良い返事です。もう随分と、騎士というものにも馴染んできたようですね。何よりです。ああ、そうだ――」
言い終えるや否やエリオット隊長は、机の片隅に置いてあった、くるくると巻かれ、紐と蝋で恭しく封をされた一枚の羊皮紙を取り出して、俺へと差し出す。はて……。
「――アーダルベルト。貴方、黒位二剣に昇格とのことですよ。謹んで拝命するように」
……んっ?
「え? あの、何を言ってらっしゃるのですか?」
とりあえず紙を受け取り開いてみれば、確かにその旨が認められていた。無論、騎士長の印も押されている。偽りなどではない。二度三度と見返す度に、己が目を疑わざるを得ない。
「ですから、貴方の昇格が決まったという話をしているのですが?
貴方はまだ、耳が遠くなるような齢でもないでしょうに」
事も無げに、机へと視線を下ろして作業を再開しながら、エリオット隊長はそう言った。別に、聞き取れなかったわけではないんですよ、俺だって。
「いや、その……早すぎる……のでは……?」
「まあ、そうですね。平時であれば、有り得ない事でしょう。
ですが、今のこの国は……いや、世界的にも、泰平の世とは中々言えなくなって来たのが現状です。怪しげな獣、凶賊が方々で姿を見せるようになり、南方や東方では血に狂った蛮族が国を興して、無謀にも大国へ挑んでは大勢死んで消えてゆく。そのような話ばかりです。
だから、君のような……件の妖獣と戦い生き残れるほどの力と、それに加えて確かな家柄を持つ者を一番下の階級で遊ばせておく心算は無いのでしょうね、騎士長たちも」
「え、ええ。理由は、まあ分かったのですけど、あの……。
それでも俺のような若輩が一月程度で急に昇格したなどとあっては、他の騎士達は納得できるのでしょうか……?」
「貴方が気にする事ではありませんよ、そんなものは。実績は有るのです、堂々としていなさい。何か言う者が在ったら、私がきちんと拳で黙らせます」
静かに右の拳を固く握りしめながら、隊長はそう語る。
うん。基本はずっと慇懃なのに、時々凄い暴力的になるんだよなあ、この人。
「――ですが、そうですね。一つだけ、留意する必要があるとすれば」
「……? 何か、おありですか?」
「ええ、まあ。貴方の家柄は……如何に貴方が直に血を引かぬ養子と言えど、ディディエ様が表だって政に係らなくなり久しく過ぎていようと、それでも騎士達の雄、ノアイユという名は、依然として特別なのです。平たく言えば貴方は、急進的な騎士派の貴族からは、王党派の力を削ぐために、祭り上げようとされるかもしれないし、王党派の者らからは、疎まれるかもしれません」
うーわ……面倒くさそうな部分が出てきてしまったか、ついに……。
「貴方、中々もの凄い顔をしますね」
おっと。
「……とにかく。人との付き合い方には十分に気を付けなさい。王党派、騎士派を問わず、急進的な連中には注意するように。後でルナールにでも言いつけておきますから、彼から、特に気を付けるべき貴族達の事をよく教えてもらいなさい」
「はい。何から何まで気にかけて下さり、有難うございます、隊長」
「ふ、直属の部下すら守れぬようであれば、人の上になど立てやしないのですよ。私の振る舞いをよく覚えておきなさい。そしていつか、貴方もそうするのです」
……部下を持つ者の心得、か。俺も何時か灰の外套を纏う事を許されたら、今の隊長のように、多くの部下を持つことになるのだろうか?
何だか現実味の無い夢のような話だが……しかし、現にたった今、俺は昇進したのだ。いつかきっと、そういう日が来ることもあるのだろう。
「……さあ、そろそろ行きなさい。昼の休憩もそろそろ終わる頃合いでしょう。二剣の位に恥じぬ働きを、人々に見せてやるのです――」
「はい、行ってきます!」
*
元気の良い返事をした若き騎士が、張り切って表へと駆けてゆく。
その後ろ姿を眺めていたエリオットは、笑いながら独り言ちたのであった。
「若いですねえ……」
アーダルベルトは勢いよく飛び出していき、そして当然に扉を閉め忘れていた。そこへ、エリオット隊の一員、デニスがやって来た。彼は不思議そうに、開け放たれたままの扉と、自らがやって来た道を何度か見比べている。彼は丁度、エリオットに頼まれていた資料を持ってきた所であった。
「どうしたんですか隊長、そんな年寄り染みたこと言って。扉も開けっ放しだし、アーダルベルトの奴、ここに居たんですか? 滅茶苦茶走って行きましたけど」
「ええ。昇進だと伝えてやったら、随分と気合が入ったようです」
「ははあ、それで。いやあ羨ましいですねえ、俺も早く上がりたいもんだ」
合点がいったようにそう呟きながら、デニスは机へと持ってきた資料を積んでいく。
「有難うございます。
――貴方も、例の獣に兵と二人で挑んでみますか?」
「……ちょっと嫌ですねえ、そりゃお呼びがかかりゃあ行きますけど。
大体騎士三人で熊一頭に挑むのも十分怖いし嫌なのに、変な化け物相手によくやったもんですよ、あいつ。まだ背も低い癖になあ」
「ふふ、次の模擬戦の時に、アーダルベルトへと伝えておきましょう。貴方が君の事を小さいと言っていた、と」
「ちょっと、勘弁してくださいよ! あいつ結構勝気だし、絶対熱くなるじゃないですか! ……あ! さっき年寄りって言ったの根に持ってるんでしょう!」
「……いえ? 別に?」
「ちょっとー!」
*
「あれ、さっき扉閉めたっけ……あーいや、もう遅いか。隊長が閉めてくれてるよな、うん」
とりあえず、次からは気を付けよう。そんなことをあれこれ考えつつ、点検の作業の為に武器庫へと向かう最中、一人の騎士とすれ違った。それは、この一月ほどすっかりと姿を見なかった――
「レオ! レオじゃないか、もう戻ってたのか!」
「――ん。おお! 久しぶりだな、アーダルベルト!
おいおいまた背が伸びたんじゃないか? ま、まだまだ俺の方が大きいけどな」
レオはそう言いながら、手を物差し代わりに己の頭へと持って行って高さを測り、俺の背と見比べている。……自分だってまだ百七十の半ばぐらいしか無いくせに。
「ははは、俺はまだまだ成長期の途中だからな、きっとこのまま追い抜かしてやるから待ってろよ」
昔からもうずっと変わる事も無く、軽口を叩き合う。子供だった時分から、互いに騎士なんて大層な身になっても親しく在れるというのは、きっと幸福なことなのだろう。
「おう、そりゃ楽しみだ。――しかし、ラクァルまで戻って来て、漸く一息ついたような気分だよ、長旅は疲れるなあ。お前はどうだ? この一月、ちゃんと真面目に働いてるか?」
「ああ。俺も、ハイロキアの方まで出る任務があってさ。十日ちょっと、ここから出てたんだ」
「おー、そりゃ大変……ってハイロキアかよ、いいなあ。観光はして来たのか?」
「ああ。同行者の息抜きがてら、市場を見て歩いたよ。滅茶苦茶広かった」
「羨ましいぜ。こっちが行ってたのは、不毛の台地なんて呼ばれるエルヘロノとの境なんだぜ? 見るべきものの一つもありゃしない。あーあ、俺もそっちの方が良かったなあ……」
「でも、帰りの旅路で件の獣に襲われたよ」
「うん、行かなくて良かったかな、うん。……見た所怪我はしてないみたいだけど、大丈夫だったのか?」
「何とかな。白位のアステレさんに助けて貰って何とか。私が助けなければここで死んでいたぞ、なんて言われたけど、まあ生きてるから大丈夫」
「おま……相変らず無茶してるなあ。気を付けろよ、本当に」
「相変らずって何だよ、そんなに色々してないだろ」
「いーや、お前は自分で気づいてないだけだ。何時だったか、俺が路地裏でゴロツキに絡まれている時だって、お前は躊躇いもせず、大人たちを呼んでくるようなことさえしないで割って入っただろ」
ん――ああ、あれか。何をしたのかは知らないが、レオがチンピラにぶん殴られそうになってたから、大事になる前に止めてやったんだったな。あのチンピラも良い度胸してたよなあ、レオだって貴族なんだぞ。怪我なんてさせたら、どうなっていたことか。
「……あれ、無茶に入るのか?」
「無茶だろ……」
そうかな……。
「まあ、それはさておき。良いなあ、ハイロキア。俺も市場を巡れたら、あいつらに土産の一つでも用意できたんだろうけどな」
「エルヘロノ方面、土産の用意すら出来ないぐらい何も無いのか……ん、ところであいつらって? フローリア以外に兄妹が居るのか?」
「ん? ああ、来月結婚する許嫁がこっちに来るんだよ。それで、な」
ふうん? 許嫁、とは。来月結婚する、だなんて他人事な言い方をしている訳だし、フローリアの話か?
「へえ。フローリア、結婚するんだな。もうそんな齢になるのか、時間が経つのは早いなあ」
俺の発言に、レオは何を言ってるんだお前は、と言わんばかりの顔をする。
「え? いや、俺の許嫁だけど」
……ん? ああいや、聞き間違いかな。これまで一回も聞いたこと無いもんな。
俺とレオは、暫し無言で目を合わせる。俺が一度目を逸らし、ちょっと置いてから再び視線をレオの方へ向けると、じっとこちらを見遣る、未だ真顔のレオと目が合った。ああ。これ冗談じゃないやつだ。
「は? え、じゃあ――結婚んん!? レオが!?」
思わず、不躾にも人に向けてを指を差しながら驚いてしまった。いかんいかん。
「なんでそんなに驚くんだよ! 俺だって許嫁の一人ぐらい居るに決まってるだろ、貴族だぞ!!」
そりゃあそうかもしれないが!
「だって今まで一回も言ってなかっただろ、そんなこと! 言えよ!!」
「え、いやだって、なんか恥ずかしいじゃん」
「じゃん、じゃないわ! なんの準備もしていないが!? 知ってたら色々用意しておいたのにお前って奴は!」
レオは目を逸らし、下手くそな掠れ掠れの口笛を吹いて誤魔化している。心なしか、顔に朱が差している気もする。何照れてるんだよ。
「まあ、ええとなんだ、うん。とりあえず、おめでとう」
「おう。まあ、なんだ。その内招待状が行くと思うから、そんときゃあ宜しくな。……へへっ」
「ああ。楽しみに待っておくよ」
レオは、洟も垂れていないのに鼻の下を指でさすっている。昔から変わらない、照れ隠しの癖だ。
……結婚か。何だかそういうものに触れるのも、随分と久しぶりだ。村に居た頃に何度か見たきりだものなあ。婚礼の儀も、村で執り行われていたようなものとは、規模やら何やら大分違うのだろうな。……それでも、この浮ついた空気感というか、楽しみな事で落ち着かないという幸せさは、どこに行っても変わるものではないようだ。レオの様子を見ていれば、それはよく分かる。
「……よし。とりあえず俺はそろそろ行くぜ。報告して、一遍家に帰るんだ。お前はこれから仕事か? 頑張れよ!」
「ああ。武器の点検をするところなんだ。――それじゃ、また」
短く別れの挨拶も済ませ、俺たちは分かれ、それぞれに歩いてゆく。幸せな未来が直ぐそこで待っている友が立てる、何だか妙に軽やかな足音を背に聴いて、世界が穏やかに在るように、そこに生きる人々が安らいでいられるようにと、祈らずには居られぬのであった。
「――ああ、世界よ、人々よ。どうか、みな幸福であれ――」
*
夢を、見る。不毛な錆鉄色の、荒野の夢を。
赤く、赤く。流れ出て、無情に乾きゆく半ばの血のような、荒野の夢を。
大岩と土塊とばかりが有る乾いた大地には、他には何もなく。
太陽さえもなく、しかし残照に彩られるが如く赤いその大地には、ただ一つだけ。
血の如き色の髪をした美しい女性が、居るばかりだった。
彼女は、時にただ茫洋と佇み、時に大岩に腰掛けて、時に所在無さげに石ころを蹴飛ばしながらぐるぐると歩き回り、そして時には――
「……ッ、もう良い、もう良いんだ。
大丈夫なんだ、そんなことをしなくたって!
ああ……あああ……!」
ただ蹲り嘆き、懇願するように声を絞り出し、苦しみに悶えるのだ。
自らを傷つけるほどに拳を固く握りしめ、乾いた大地に擦れた痕が残るほどに力を籠める。痛みなど少しも恐れる事無く、ただ強く、強く。そうせずには居られないと言うように。
血が、滲む。拳から零れた嘆きの紅い雫は、広がる傍から大地に吸い込まれ、何事も無かったかのようにただ姿を消してゆく。
苦悶の声がやがて言葉にならぬ喘ぎに変わり、木霊することもなく拡がり消える。
それは何処にも届くことは無い、この世界の外に零れること無き悲嘆なのだろう。
……何も、出来ない。俺には、何も出来ない。
体が、動かないのだから。まるで、死んでしまったかのように。
この女性が苦しみ、涙を零しさえしていても、それを案ずる事さえ許されない。
手を伸ばすことも、駆け寄ることも、何一つ。
気づけば俺もただ、涙を零すばかりであった。
舌の根は岩の如く沈黙し、指さえも死者の如き静けさを強いられて。
ただ一つ、涙だけは自由に。俺の心から溢れ、滴る事を許されていた――
「…………また、か」
嘆きの内に、目を覚ます。先ほどまで流れていた雫は現実のものとなり、俺の顔を濡らし、何なら枕まで湿らせている。袖で顔を拭いさり、溜息を吐いた。……横に流れる涙というのは、耳にまで入って不愉快だから嫌なのだ。
「俺に、どうしろと言うんだ……?」
奉剣の儀に際し二度ばかり見た幻視はこの様に、騎士となってからもう幾度も夢として現れている。
その度に心臓が奇妙に痛み、言いようもない深い悲しみにすっかりと覆われ、涙と共に目を覚ますのだ。結局、何も出来ぬままに。
それも有ってか、最近ちょっと寝不足になっている気がする。この夢を見た日は、こうして夜中に目が覚めて、もう寝付けなくなるのだ。目の隈について訊ねてきたレオに夢の事を聴かせたが、うーん、悪い。俺には分からねえや。小説の読みすぎなんて事も無いよなあ……などと言うばかりだ。俺の方こそ、妙な話を聞かせて悪かったなあ、とぼやけた頭で今さらに考える。
「……あとでギジグにでも訊いてみるかな……」
寝汗の気持ち悪さに布団を被り直す気も起きず、天井を眺めながら茫然と呟く。
眠気はあるのにとても眠る気にはならず、思わず吐いた溜息は、ただ夜へと呑み込まれていった。
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