敵地に一歩 我れ踏めば

軍の主兵は此処に在り

最後の決は我が任務

騎兵砲兵 協同せよ

『軍歌 歩兵の本領』




 どーも!わたくしです。

 雨蕗空何(あまぶき・くうか)様の自主企画

 同じ文末で物語を〆る企画 お題:「この後普通に生き残って普通に帰ってきた。」

 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330666055451981


 参加用に短編『あの男』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330666057371516

 を書きました。


 新兵訓練所に入所した「あの男」と教官のお話。元ネタはスタンリー・キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』です。


 映画前半の海兵隊訓練教官の『ハートマン軍曹』の強烈なキャラクターは、現在でも様々な作品でモデルやパロディになっています。

 配役のR・リー・アーメイ氏は本物の海兵隊訓練教官の経歴を持ち、この映画では教官役への演技指導の為に呼ばれた所、キューブリック監督に気に入られ教官役に抜擢されました。(元の教官役は「ホント 戦争は地獄だぜ!」セリフで有名な戦闘ヘリの射撃手になった)


 教官と共に映画前半のキーマンになった訓練生の『微笑みデブゴーマー・パイル』何をやってもダメな劣等生で最初は締まりのない顔をしていたデブが、教官の強烈なシゴキと訓練生仲間のイジメで次第に精神に異常をきたす……

 心が病んでいくと共に緩かった顔が厳しい顔になり、最後は教官の言っていた『人殺しの顔』になる。(この役者の演技力に注目!)

 あだ名の『微笑みデブ』は日本語版だけで、原語では“Gomer Pyleゴーマー・パイル”です。これは作品の設定年代にTVで放映されていたお気楽軍隊ドラマの主人公の名前です。(因みにデブでは無い)


 キューブリック監督は『突撃』で第一次世界大戦中のフランス軍での不正を描いています。(ラストの酒場でのシーンは色々考えさせられます)


 機会が有ったら両作品を鑑賞してみて下さいね。




退く戦術 我知らず

見よや 歩兵の操典を

前進前進 又前進

肉弾届く所迄

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