第14話

パリで、ママとパパと妹と、ステーキ屋さんに入った。


ボクと妹は、お子様ステーキ。


ママとパパは運ばれて来たのを見て、2人で

「あれ?肉とちがう...」

って顔を見合わせていた。


「なんだなんだ、どうしたんだ?」

ってボクと妹は思っていた。


ママとパパは、みるみる顔を紅くして、恥ずかしそうに照れてモジモジしていた。


「どうしたんだろうか?」

って思って、ママとパパのステーキを見てみたら、たしかにお肉ではなかった。


「パリでは、ステーキ屋さんにも、魚のステーキもあるのね~?」


どうやら、ママとパパは、2人ともサーロインステーキのつもりで、サーモンステーキを注文したみたい。


「サーモンなんやから、そりゃ魚やろ」

ってボクは思った。

妹を見たら、嬉しそうにお子様ステーキを食べてるとこだった。


それから、ママとパパは開き直って

「めっちゃうまいやん!サーモンステーキ」

「いや、ほんま、今、時代はサーモンステーキよね」

って言いながら、美味しそうにサーモンステーキを食べていた。

たしかに、ほんまに美味しそう。

2022/11/21


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る