第2話 女性教師モノとNTR
とりあえず濡れたままというワケにもいかない。
制服から体操服へ着替え、授業に出席。
そろそろ昼休みになろうかというその頃。
「
「むにゃ……『女教師は裏垢女子?!~放課後のイケない授業~』……むにゃ」
「コイツ、ありそうなA●のタイトルを寝言で……?」
思いっきり、居眠りをしていた。
「おい、起きろ!
教師は持っていた教科書を丸め、俺をペシペシと叩く
「あでで」
『スパンキングか~?』と言いそうになるのを必死に我慢して目を覚ます。
「おい、与太郎。新学期からいきなり体操服登校なんて先生を誘惑してるのか?」
「寝起きに聞く第一声じゃ
唐突なセクハラをかまして来るのは、担任の
「お前は、自分がスケベな身体をしてるのを自覚した方がいい」
「教師からそんな自覚
「ハジメテ(意味深)奪っちゃった……ってコト?!」
「最悪のちい●わ構文じゃないですか」
くしくも官野先生の担当教科は現代文で、今日の内容は『構文について』。学び方がエキセントリック過ぎる。
「じー」
あとなんか斜め後ろに座ってるベッカーさんからの視線が痛い。授業の終了を告げるチャイムに、助けられた気がした。
「さぁ、今日の分はここまでだ。中間テストはそこまで難しいの出さないから安心していいぞ~」
先生の一言に、クラス中の
「与太郎、ちょっといいか?」
四時間目が終わり、次は昼休み。購買にでも行こうかと立ち上がった所を呼び止められる。
「何です?」
「まぁ、なんだ……その。学校は楽しいか?」
優しげに目を細め、先生は聞いてくる。去年もこうして、俺を気にかけてくれていた。
「……はい、まぁ。ほどほどに」
「ふっ、相変わらずだな」
そう言って苦笑させてしまうのを、毎回申し訳なく感じている。
「ところで……彼女は?」
「へ?」
先生が
「むー」
どうやら不満を表してらっしゃるベッカーさんがお弁当を持って立っていた。
「もう! 尻波くん!! さっそく浮気ですか?!
ベッカーさん、賑やかな人だなぁ~(思考放棄)。何でそんなやかましいのに表情変わってないんだ?
「安心しなさいな、お嬢さん。私は、女もイケるぜ☆」
割とトンデモない発言をする先生。
「トゥンク♥」
あ、それ口で言うんですね。ベッカーさん。
「どうです? 脳破壊されました?」
「日常は破壊されたかな」
「ふふっ、はははは!」
俺たちのアホなやりとりに、先生が爆笑。俺とベッカーさんは顔を見合わせる。
「なんか安心したよ、与太郎。存分に青春を
そう言って彼女は立ち去っていった。
「な、何だったんだ?」
「ん……」
先生の爆笑を
「ど、どうしました?」
「私もよ、与太郎って呼んでいい……ですか?」
彼女の表情は、相変わらず読み取る事はできない。だから少し逸らして、彼女の耳を見た時に気付く。
赤くなっている。
彼女の白い肌では、あまりにも目立ってしまう。
「い、いいよ?」
なんか、こっちまで恥ずかしくなって変な返事になってしまう。
「じゃ、じゃあ私のことはリリーと!」
迫り来る彼女を直視できず、顔を逸らし思わず一歩引いてしまう。
「ダメ……ですか?」
初めて、彼女の表情が動いた気がした。
不安げで、物悲しいそう。
そんな顔、させちゃダメだ。
「いいよ。り、リリー」
俺の顔、赤くなっていないだろうか。
でもそんな心配よりも、目の前の彼女の悲しそうな顔を見たくなかった。
「はい! 与太郎」
明るくなったリリーの声で、なぜか俺は
「お昼、一緒に食べましょう」
彼女に手を引かれて、進む先。
窓から射し込む太陽の光が、俺には少し
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