引き出し
ここまで目を通しているのならばあなたはなかなか変わり者だと思う。荒唐無稽なことしか書いてないのだから。そう、作家として活動するのならば作品で勝負。当然どんな作品で勝負していくのかが重要となる。
もちろん、全部を書いたら単なるネタバレだし0に近い可能性でもパクられる危険があるので抑えておくが、今の俺の引き出しは以下の通りだ。
競馬小説
数年前から趣味となった競馬。ぶっちゃけ負けっぱなしでちょっと両親に申し訳ないと思うぐらいのお金を失ってたり。
ソーシャルゲームで大人気となっている「ウマ娘プリティーダービー」をきっかけに競馬を始めたという人もいて、俺もユーザーの一人であり二次創作の小説を書いたりしているのだが俺が目指す競馬の小説は擬人化美少女モノではないし、かといって騎手をメインとしたガチの内容のものでもない。
ただ、アニメや漫画になってほしいという願望があるのでライトノベルとして書くことになるだろう。では、競馬のどの部分を中心として書くか?
ずばり、レースを観たり馬券を勝ったりする「競馬ファン」が主人公やヒロインとなる。ライトノベルで書くつもりではあるが、馬券を買って当たった外れた、ドラマが起きて感動した云々以外のことも書いていくつもりだ。
テレビでJRAのCM等を観ると正直に言えば「美化」しすぎている。もちろん競馬で感動や面白さというものがあるのは俺もわかっている。リアルタイムで体験していなくてもオグリキャップのラストランの有馬記念の動画を観ると目の奥が熱くなるし、これを書いている2022年時点で言えば10月30日の天皇賞(秋)ではパンサラッサという馬が大逃げをかましてあわや最後まで逃げきりそうだったのはハラハラしたし(結果は惜しくも2着)。なお、この時は軍資金を使い果たしてしまっていたのでこのレースに賭けることができなかったというオチもあるが。
とまあ、競馬は面白いし感動もあるのだが根底はギャンブル。お金を賭ける賭け事なのだ。道民なので札幌競馬場に何度か足を運んだこともあったが、札幌競馬開催中だと家族連れが非常に多く、カップルも少なくなかったので独身男的にダメージを負ったのもあるが競馬がギャンブルであるということをまず家族は子供に教えているのだろうか。俺のように中央競馬だけでなく地方競馬にまで手を出してのめり込んでしまう人間に育たないようにしてほしい。むしろ小学校で道徳の授業がまだあるなら競馬や競艇等の公営ギャンブルのことを取り上げてギャンブル中毒や依存症の恐ろしさを早めに教えてもいいと思っている。
アンチや負けた腹いせに言っているわけではない。ただ、今の日本やJRAではそういうことを教えきることはできないだろうな。
だからこその小説なのだ。漫画やアニメになる可能性もあるライトノベルで題材として書くことにより競馬の楽しさや魅力と同時に競馬がギャンブルであることとその恐ろしさも描いて伝えてみせよう。
ありきたりな表現を使えば光と闇。その部分を受け入れた上で競馬を楽しんでほしい。最大の問題は俺にそれを書ける腕前と、書けたとして日の当たる場所で出るかどうかでこれもギャンブルみたいなものだが。もちろん秘策というか勝負できるネタは用意している。全部ここで挙げてしまうと台無しになるので敢えて選ぶとしたら。
『未成年でも馬券を購入できるようになった世界観』
ライトノベルは基本は若年層がターゲットである。中高生の読者も少なくないだろう。競馬に賭ける青春物語にして競馬の面白さとギャンブルの恐ろしさを同時に描くことができれば注目は浴びるだろう。これで競馬ファンが増えるか、ギャンブル依存症のエピソードを知りむしろ減るか。減ったらJRAに怒られるかも?それはそれで面白いしネタにもなるので構わない。
完成し嵌ればきっと俺の代表作になるだろう。どうやって未成年でも馬券が購入できるようにするのか、フィクションの醍醐味である。良いのを考えているので「オレノユメ」の単勝をどうか買ってほしい。
作者が出しゃばる小説
俺が子供の頃のギャグ漫画には作者が作品内で登場してキャラクター達とてんやわんや騒いでいるものが多かったが、小説ではそういうのは少なくとも俺がこれまで読んできた本には無かった。
まあ、本自体は自費出版されたの等を含めればとんでもなくあるだろうし、俺が知らないだけであるのかもしれない。ただ、世間で話題になるような本には見当たらない。
基本的に作者が出るのは後書きの部分だ。作品に、まして登場キャラクター達と絡むなんて普通はやらない。メタい以外にも見苦しい自作自演に見られそうじゃないか。普通はただただイタイ結果に終わる。
逆に上手く生かすことが出来たらそれは俺という作家の最大の個性となり武器となるだろう。エクスカリバーだ。作者自身をも物語の一部として扱う。これもなかなか面白そうなギャンブルではないでしょうかね?
北海道全市町村にちなんだ作品執筆
地元である北海道で知名度が広まってすっかり北海道を代表する著名人、作家となったのならば達成したい野望がある。現在北海道の市町村の数は179。2004年にプロ野球チームの日本ハムファイターズが移転し、北海道にプロ野球が根付く。この時、マスコットキャラクターであったB・B(現在は引退)の背番号が212。当時の市町村の数だ。過疎化による合併等で実に33も減ってしまったわけだ。
少子高齢化でこれからも市町村の数は減っていくかもしれないが、それでも俺の知らない市町村の方がきっと多い。車や列車等で通り過ぎることはあってもその地に足を付けて歩いて目にしていないのだ。北海道の歴史に刻まれる作家を目指すのならば達成したいこと。それは全市町村に実際に足を運んでその市・町・村それぞれにちなんだ作品を執筆し残すこと。小説、エッセイ、コラムとジャンルは決めていないが、完成した作品をその市町村にのみ置いておく。そうするとそれを目当てに訪れる人々がお金を落とす。「聖地巡礼」に近いものか。
とはいえ、今の時代ならネットで転売されたりもするので本そのものだけを置いても効果は薄い。なので原本となった原稿用紙を置くことにしよう。
見事に全市町村で目的を達成できた暁には実際に市町村に訪れた人々に対してを対象にスタンプラリーを行い楽しんでもらおうかと思う。まあもちろん、この手の試みは数に応じて景品なり特典を付けるもので、そうするつもりだが。コレクター心を刺激するようなものを考えたい。無論その頃にはマスクを着けなくても自由に外を歩き回れる世の中になっていることだろう。
一世一代の北海道エンターテイメント小説
ヒットするかしないか云々を度外視して自分自身の集大成として書きたいもの、作家であれ作家を目指す人間であれそういうのはあるんじゃないか?
俺の場合は最後に引退作として書きたい意味合いだが。
もしも日本列島を舞台にRPGを作るのならば、北海道が一番歩き甲斐があるだろう。広いし。あー、どこかのゲーム会社が創ってくれないものかね?
それはただの独り言として、俺が最後に書きたいものは北海道舞台とした冒険、ファンタジー、歴史、文化を混ぜ込んだ作品である。
北海道では羆の出没が多い。それ以外にもネット等を中心に話題となった「三毛別井熊事件」をはじめとした羆による獣害事件でまるでRPGに出てくるボスモンスターのように思った人もいるだろう。猟友会の猟師が駆除をする度に「羆を殺すなんてひどい。可哀想」と抗議する人間がいるが大体彼ら彼女らは道外の人間である。
仮に渋谷の真ん中に羆の10頭でも解き放ったらどんな反応をするのだろう? 怪獣映画のように逃げ惑うだろうし警察や自衛隊に羆を撃ち殺してくれとわめき散らすのではないだろうか。なお、2021年6月に札幌の陸上自衛隊丘珠駐屯地に羆が侵入するというセンセーショナルな事件が発生したのだが、自衛隊は銃の一発も撃つことなく最終的には猟友会の猟師が羆を仕留めた。戦車も立派な装備も飾りものなのかと当時はそれなりに言われていたかな。まあ、人間の社会では決まりごとが多くてままならないことが多いからね。
ただ、この事件を見て俺は札幌の中央区に羆の群れがなだれ込んでパニックになる人々のシーンを思い浮かぶようになった。まだ文章で書いたことはないが、小説として書いてみたい。
また、北海道の歴史というのも三十路になるまでこの大地に暮らしてきたのに全然知らないことが多すぎる。アイヌしかり、開拓しかり。じっくりと、時間をかけて北海道のことを調べて完成させるので現時点では書けることが少ない。ただ、もしも映画化されるのならば主題歌には南こうせつさんの「北の旅人」がいいな。
冒険、ファンタジー、バトル。
北海道の四季、自然、動植物、市町村、人々、アイヌ、歴史。
ゲームのような面白さに北海道の魅力、そして少しの郷愁。
作家の夢が実現して経験値を積み最後に挑みたいストーリー。天気の良い日にお気に入りの帽子を被ってはしゃぐ夢見がちな少女よりも夢見がちなことを言っているが、そんな夢が叶ってしまえば北海道はきっと日本どころか世界からも喝采されるのだろうな。そうなればフィクションがノンフィクションとなり、俺は唯一無二の作家となれるだろう。
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