第5話

 その男、弁護士の橋本は雇い主である殺し屋、明保野の議員殺しを知っていた。 

 警察は証拠となる死体を躍起となって探し回る。逮捕されれば組織が自分を消すとわかっている明保野だが警察が一挙一動を監視していたため死体を動かせない。危険な状況から逃げた橋本だが警察と組織の追及から逃れられないと最後に故郷へ戻り人生を終えようとしていた。しかし正気を失っていたことで横井に死体を埋めた場所、殺し屋の死命を決する秘密をしゃべる。


 横井の隙をついて橋本は逃げ出し、橋本は拳銃自殺を遂げた。『マル』に戻った横井だが事件のショックでアベが病院に運ばれた。

 神奈川県警の小野寺克也(内村光良似)の調べに横井は自殺現場を目撃しただけで無関係と説明するが、小野寺は病院での指紋を採取し車内に残された指紋と照合され橋本との接触が明らかになった。真実を証言しなければ司法妨害に問われる横井に、顛末を知った明保野が手下を使い「ばらしたら殺す」と脅しをかける。


 橋本が死んだ場所は真鶴岬だ。

 真鶴岬は、神奈川県足柄下郡真鶴町にある岬である。神奈川県南西部、真鶴半島先端に位置し、相模灘に向けて突き出す。当地と三浦半島南端沖に浮かぶ城ヶ島の長津呂崎を結ぶ線より北側の海域が相模湾と呼ばれ、この線より南側の海域は相模灘と呼ばれている。 神奈川県立真鶴半島自然公園に指定され、付近の森林は森林浴の森100選、沿岸部は日本の重要湿地500に指定されている。 また、真鶴岬の先端を三ツ石と呼んでおり、「真鶴岬と三ツ石」がかながわの景勝50選に指定されている。

  

 小野寺は周辺を散策することにした。

 ケープ真鶴って真鶴岬先端のドライブインに入った。映画『昼顔』のロケ地としても使用された。

 エロさからいったらTV版の方が上だ。


 三ツ石もじっくり見た。

 真鶴岬から見下ろすといくつかの岩石があり、2つの大きな岩にしめ縄が張られているのが見える。真鶴町の 隣りの湯河原海岸からは真鶴半島全体がよく見えて、その先(右)に三つの岩でできている様がよく見える。干潮時には海岸から歩いて渡れる。しめ縄が張られた2つの岩の間に見える初日の出の名勝でもある。


 交通は、真鶴駅から周遊バス(伊豆箱根バス)が保養施設「ケープ真鶴」まである。駅から真鶴半島を歩く人もあり、真鶴岬からは下の三ツ石海岸へ降りて、西へ向かって「潮騒歩道」(遊歩道)などがある。

  

 窪塚と冴子はビリヤードで遊んでいた。

 ビリヤードのゲームのほとんどは二人(それ以上のこともある)で行い、一方のプレイヤーがミスショットをすることによってプレイヤーが交代する。言い換えると相手が失敗しない限り自分がプレイすることはできないし、自分が失敗しない限り主導権を握り続けることができる。それはすなわちビリヤードとはいかにミスショットをしないゲームかということを表すともいえる(ここでいうミスショットとは、ファウルのほかに得点とならないショットを含む)。ナインボールで例えるならば、バンキングによって先攻を得た後、1番から9番までノーミスで突き切り、それを定められたセット数繰り返すことが一番確実な勝利方法といえる。

 窪塚はノーミスで⑨をポケットに落とした。

 

 犠牲者 上杉・議員・橋本

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