冒険要素
個人的に創作で欠かせないと思っているのが冒険だ。ゲームなら自分の手で世界を切り拓いて行くかのような快感を得られるし、漫画や小説ならこの先どのような冒険が繰り広げられるのだろうかという期待によって続きを切望するようになる。
小説の中にも色々とジャンルがあるが、学園モノなど、特定の場所に活動範囲を限定しなければならないものは冒険要素をくわえることはできない。しかし、そこでの生活を通した成長を書くこともできるだろう。つまりは、一長一短ということである。
冒険要素の利点は、変化を強調しやすいというところにあると思われる。
人間は似たようなことが繰り返されるのを嫌い、常に新しく刺激的なものを求める。
子供の頃に面白いと思っていたものが段々とそうでなくなってしまうのはこうした性質によるものが大きい。冒険要素というのは人間が面白いと感じるために必要な、未知を体験することというプロセスを利用することができる。同じ場所をぐるぐるしてるより、常に新しい場所へ移動している方がなんとなく面白く感じる。
ただ、気をつけなければならないのは冒険には限りがあるということである。
世界一周の旅なんてものがあるが、それが人間が可能な最大の冒険の一つだろう。
何が言いたいのかといえば、未知の土地といえど、その存在は無限ではなく限りあるものでしかないということだ。地球上にある大陸や島の数には限りがあるのなら、物語もそうしたことに限りがなければならない。特に冒険要素には冒険の終わりを用意しなければならない。そうした意味でも、どんな場所が舞台であるのかとか、地政学的な問題が云々とか、拙くともよいので、舞台の設定を良く練らなければならない。
紙に空想の大陸の地図を書いてみるのもいいかもしれない。
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