育成要素

子供の頃、育成ゲームが好きだった。周りの子たちも例外なくやっていたし、架空のペットができたような気持ちで、電子上の存在にそれなりの愛着を持っていた。

たまごっち、ポケモン、デジモン、妖怪ウォッチなど、有名どころじゃなくても育成ゲームには惹き込まれるような何かが存在しているように思う。

ただ、育成ゲームと言っても、人間の仲間を集めて育てるというのはそこまで魅力的には思えなかった。ペットのように愛着を持てるキャラクターを育成するからこそ良いのだと思う。

また、育成ゲームにもコレクター型や、エボリューション型などのちょっとした分類がある。

単に集めたキャラクターを育てるというのもあるし、進化させることで集めるゲーム、集めたり、進化させたりできるゲームなど色々な作品がある。

共通するのは育てるということと。

単に育てるだけで、集めるという要素がなかったら絶対面白くない。サボテンに水をやるようなものだ。サボテンにも品種があるんだろうが、自分には全部同じに見える。他とどう違うのかといった個性が分からなければ、魅力を感じなければ愛着も湧かない。犬が好きと言ってもチワワが好きなのか、ダックスか、ゴールデンレトリバー、シェパード、プードル。同じ犬という生物でも特定の犬種だけが好きという場合がある。実在する生物に対してそうであるのなら、架空のキャラクターに対しても似たようなことが起こるだろうと推測される。

ペットを買ってる人ならわかると思うが、ペットに甘えられたりするとついつい構いたくなるし、おやつを上げたりしたくなるし、世話を焼きたくなる。

育成ゲームの育成とは、根源的にはペットの世話と変わらないかもしれない。

キャラクターのレベルを上げることで、ペットの世話でもしているかのような満足考えられるのかもしれない。

多種多様なキャラクターが登場するゲームは幅広い年齢層にウケる。その数が多ければ多いほど、架空のペットとして気に入られる可能性が高くなるのだろう。肝心なのは如何にして愛着をもたせるのかということだ。育成ゲーム。特にコレクター型の性質を持ったものは愛着を持たせるための条件が整っていると思われる。これをどうにかして小説に落とし込めないだろうか。

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