怠け者、約束する
「は~い、自己紹介が終わったので~自由に遊ぶ時間にしましょう~」
そうナギちゃん先生が言うと、彩姫ちゃんと麗華ちゃんが私の近くにやってきた。
「ちなつちゃん!さんにんであそぼ!」
「うんいいよ、なにしてあそぶ?」
「なにしてあそぼうかな~れいかちゃんは、なにかしたいことある?」
「わたしはとくにないわよ、ちなつちゃんは、なにかおもいつく?」
「う~ん…おままごととかどう?」
「「おままごと?」」
「うん、さんにんでかぞくのまねや、おみせやさんのまねをするあそび」
「へぇ~やってみたい!れいかちゃんはどうかな?」
「わたしもそれでいいわ」
そんなふうに、おままごとで遊ぶことが決まって、どんな役をしようかという話になった。
「う~ん…あ!わたしままのまねしてみたい!」
そう彩姫ちゃんが言うと
「わたしもままのまねがやりたいわ」
と麗華ちゃんが言った。私がママが二人もいるとおかしくなると思ってこういうと
「ふたりとも、ままのまねだとおかしいかもね」
私がママが二人もいるのはおかしいと思って言うと
「え、なんで?わたしのままは、さんにんいるわよ?」
「え!れいかちゃん、ままがさんにんもいるの?」
「え!そうなの!?」
「ええ、さんにんいるわよ」
と麗華ちゃんが、お母さんが三人いることを教えてくれた。それに疑問をもって近くにいた先生を呼んだ。
「ナギちゃんせんせい、ままがさんにんいるのって、ふつうのことなの?」
「ええ~ふつうのことね~他の自分のママを幸せにし続けることができることが国に認められたら~みんな一緒に暮らせるようになるんだよ~」
「へぇ~!そうなんだ!れいかちゃんのぱぱはすごいんだね!」
「ええ、わたしのぱぱはすごいのよ!」
と先生が、頑張ってお金のことを言わずに教えてくれた。そこで私は、さらに気になったことを聞いてみた。
「ナギちゃんせんせい、おんなのこどうしが、かぞくになることはできるの?」
「女の子同士でも~男の子同士でも~できるわよ~」
そんな話を聞いてた、彩姫ちゃんが
「ならわたし、ちなつちゃんとれいかちゃんと、かぞくになりたい!」
「わたしも、ふたりとかぞくになりたいわ!」
「わたしも、かぞくになりたいなぁ」
と話してると先生が
「あら~仲良しなのね~だけど~家族になれるのは~高校生になってからよ~」
と教えてくれた。
「じゃあ!こうこうせいになったらかぞくになろうね!やくそく!」
「ええ、やくそくね!」
「うん、わたしもやくそく」
そんなふうに、子供ながらの大切な約束をした。
「なら、そろそろおままごとをしない?」
「あ!そうだった!」
「ええそうね、おままごとをしましょう」
「じゃあ、かぞくになったとおもって、やってみる?」
「「うん!」」
そんな感じで、おままごとをおこなった。
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