転生後、2回目の青春。

洲崎太朗

エピローグ

-----ああ、もう一度青春時代が訪れないだろうか。



僕はどこにでもいる新任の高校教員だ。

僕はこの歳になるまでの24年間イモっぽい生活を続けて来た。中高は男子校、大学は男女比9:1の理系学部に通い女子との接点はなかった。

「セーラー服を来たJKと付き合いたい。」とかそんな妄想はもう何百回として来た。

そんな僕が今、高校教員としてセーラー服を来たJKを教えている。一種の憧れのようなものだろうか?



僕はドライブが好きだ。


とある寒い冬の日の仕事終わり、一人、車に乗って夜の道をドライブをしていた。


「・・・・・・・・・・」


「危なーーい!」


僕は急ブレーキを踏んだ。


「キュル、キュル、キュルルルーー」


車が路面凍結でスリップしている。


「やばい、死ぬ」


ガードレールに当たった瞬間僕は死を確信した。



「起きなさい。」


「う、うぅ。」

「あれっ俺死んだはずじゃ!?」


「お前の名前は糸井光輝だったな。お前に好きな特殊能力を授けよう。」


「急になんだよ!」

俺は、頭の中が整理できていなかった。


「うるさい」

「じゃあ、特殊能力などやらんぞ。」


「いや嘘です。マジでありがとうございます!!!」

相手を見ると、彼女から発せられる異常なオーラに僕はそう答えてしまった。


「で、どんな特殊能力が欲しい?」


「俺は彼女ができる特殊能力が欲しい。」


「そんなの特殊能力でもなんでも無いがまあいい。じゃあ、女子にモテる特殊能力をやろう。おまけにイケメンでも付けといてやる。」


「ありがとうございます!!」


「達者でな。」


その人はどこかに消えていった。



目の前に大きな画面が現れた。どうやら転生する年や場所、転生した時の年齢、家族構成が選べるらしい。


僕は何も躊躇しなかった。高校に入学した時の2014年、場所は東京、15歳から始める、家族構成は4人家族と入力した。


僕は「転生」と書かれたボタンを押した。


ここから、僕の二週目の青春が始まることになる。















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転生後、2回目の青春。 洲崎太朗 @sumoto_taro

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