転生後、2回目の青春。
洲崎太朗
エピローグ
-----ああ、もう一度青春時代が訪れないだろうか。
◇
僕はどこにでもいる新任の高校教員だ。
僕はこの歳になるまでの24年間イモっぽい生活を続けて来た。中高は男子校、大学は男女比9:1の理系学部に通い女子との接点はなかった。
「セーラー服を来たJKと付き合いたい。」とかそんな妄想はもう何百回として来た。
そんな僕が今、高校教員としてセーラー服を来たJKを教えている。一種の憧れのようなものだろうか?
◇
僕はドライブが好きだ。
とある寒い冬の日の仕事終わり、一人、車に乗って夜の道をドライブをしていた。
「・・・・・・・・・・」
「危なーーい!」
僕は急ブレーキを踏んだ。
「キュル、キュル、キュルルルーー」
車が路面凍結でスリップしている。
「やばい、死ぬ」
ガードレールに当たった瞬間僕は死を確信した。
◇
「起きなさい。」
「う、うぅ。」
「あれっ俺死んだはずじゃ!?」
「お前の名前は糸井光輝だったな。お前に好きな特殊能力を授けよう。」
「急になんだよ!」
俺は、頭の中が整理できていなかった。
「うるさい」
「じゃあ、特殊能力などやらんぞ。」
「いや嘘です。マジでありがとうございます!!!」
相手を見ると、彼女から発せられる異常なオーラに僕はそう答えてしまった。
「で、どんな特殊能力が欲しい?」
「俺は彼女ができる特殊能力が欲しい。」
「そんなの特殊能力でもなんでも無いがまあいい。じゃあ、女子にモテる特殊能力をやろう。おまけにイケメンでも付けといてやる。」
「ありがとうございます!!」
「達者でな。」
その人はどこかに消えていった。
◇
目の前に大きな画面が現れた。どうやら転生する年や場所、転生した時の年齢、家族構成が選べるらしい。
僕は何も躊躇しなかった。高校に入学した時の2014年、場所は東京、15歳から始める、家族構成は4人家族と入力した。
僕は「転生」と書かれたボタンを押した。
ここから、僕の二週目の青春が始まることになる。
転生後、2回目の青春。 洲崎太朗 @sumoto_taro
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