第二章 ?Semag yalp uoy od
4.二度目の病院
ー9月1日ー
俺はまた病室で「はっ!」っと目覚めた。
知らない病院の天井、、ではなく前にも一度見たことのある天井だった。
顔のようなシミがついていたのを覚えている。
(なんであの時の塩尻はあんなに笑って、、)
あの時の塩尻は少し様子がおかしかった。
俺がそんなことを考えている間、起きるまで待っていたのか誰かが入ってきた。
「おっ、今ちょうど起きたところですか。」
前に会った刑事さんだ。
「また会いましたね。ところでここは前と同じ病院ですか?」
刑事さんは少し口角を上げ
「ここは確かに同じ病院ですね。でも明確に言うと別の病院ですけどねぇ、、。」
この刑事さん今なんて言った?
俺はもう1回聞こうと
「え、刑事さ」
話を遮るように刑事さんは
「あ、そうそう神崎さん、あなたどうやってこの病院に入ってきたんですか?」
「え?それは私が気絶している間に…気づいたらここにいたんですよ。
でも、なんで急にその事を?」
「いやいや、なんでもないです。
ただ私は聞きたかっただけですから。」
「そうですか…」
扉を開ける音が聞こえた。
「ーこれは、、おっと、お医者さんですか、じゃあ私は帰るとしましょうか。ふふふ...」
刑事さんはほとんど何も聞かずに帰ってしまった。
一体何をしに来たんだ…
質問内容も謎だったし。
すると、医者と看護師2人が入ってきた。
「神崎さんおはようございます。私が貴方の主治医の三鳥です。よろしくお願いします。」
何かよくわからないが医者のようだ、とりあえず
「よろしくお願いします。」
とだけ言ったその瞬間、突然俺の手足を看護師2人が拘束した。
「え!?何をする気だ!」
当然、俺は何も聞いていないし突然の事だったので困惑した。
すると主治医が
「あぁ、何も聞いてなかったんですか。
なら1度眠ってください。そうすれば分かるでしょう。」
何を言ってるんだこいつ…と知らぬ間に俺はこいつに対して睨みを利かせていた。
「まぁまぁ、そんな怖い顔しないで、騙されたと思って。」
「いや、そんな早く眠れないんですが。」
「なら、私が手伝いましょう。」
そう言うとそばにあった台の上に置いてある注射器を手に取り少しニヤッと笑うと俺の腕に針を近づけた。
「、、何をっ!?」
何も言うことが出来ないまま、俺は注射を打たれ、深い眠りについた。
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