第5話 魂言術

 『魂言術師こんげんじゅつし』とは、その名の通り魂言術こんげんじゅつを用いる人間の名称である。


 では、『魂言術』とは何か。

 それは言霊を介して発動する、魂に刻まれた術式であり、いわゆる超能力の一種である。


 能力は多種多様だが、1人につき1つしか使用することはできない。それは能力が魂に紐付けされたものであるため。


 また、能力は生来決まっているが、それを100%引き出せるかは本人次第となっている。その理由は魂言術を発動するための一連の流れに起因する。


 魂に刻まれた術式という曖昧な存在を、『魂言こんげん』と呼ばれる特定のワードでイメージして変換、現実に出力するというのが魂言術発動の流れだ。


 つまり、魂言が間違っていれば術式とリンクせずに発動できないし、魂言が術式と合致すれば100%の力を出せる。


 しかし、高度な魂言はイメージが難しくて実力を発揮しきれず、簡単な魂言では発動はできても出力が低い。


 そのため、多くの魂言術師は日々、己の真の魂言を求めて研鑽を続けるのである。

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