それは、少年達が大人になるための序章。

高校生たちがエネルギッシュに夏の恋を求める姿、リアリティがありますね。
そして、今にも何かがはじまりそうなこの感じ、すごく好きです。友達と一緒に夏バイトっていうのもいかにも楽しそうで、高校時代を思い出しつつ感情移入しながら読ませていただきました。
情景描写が本当に素晴らしく、夏の風景がありありと目に見えるようでワクワクしてきます。
作品のテンポも良いので、ページをめくる手が止まりません。
美しく儚げな優莉さんとの出会い、運命的なものを感じます。
でも、二人の間には障壁がたくさんありすぎて、覚悟が要りそうですね。
ガッツがありそうな康太くんが今後どう行動していくか、楽しみです。
少年達は、こういう経験を乗り越えて大人になっていくんですね。いいなぁ!