インファイターの燕 MiG-29 フルクラム

うわああああああフルクラムたんだ!フルクラムたん可愛いよ!ちっちゃくてかわいいねえ!

軽量さを感じさせないわがままボディなのに比べてみると小さいのが分かっちゃうねえ!

うなじが細くてきれいなのホント好きだよフルクラムたん!

お尻の複雑な造形がエッチな凹凸になってて悪い子だなあフルクラムたん!

エアインテーク上のLERXが艶めかしいねえ!触ってもいいかいフルクラムたん!

さっ、さわさわ!なめなめ!ぺろぺろ!ぷるぷる!ぷるぷる!

おやあ?エアインテークの蓋をかぱかぱして、恥ずかしいのかにゃあ?

でも補助インテークが開いちゃってるぞお?ほじょほじょしちゃうぞお?

んんんんイエスロリータノータッチ!けどおじさん我慢の限界だよお!

フルクラムたん!フルクラムたんのエアインテークに僕のをプスカラケーテするよ!

TsAGIの遺伝子に僕の遺伝子を混ぜちゃ



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MiG-29は1983年から旧ソ連で使用されている双発ジェット戦闘機です。

双発、とはエンジンが二基あることを指します。


アメリカの戦闘機への対抗として、小型軽量で相手の後ろを取り合う格闘戦に強い機体として設計されました。

F-16という戦闘機と性能が似通っており、ライバル視される事が多いです。本解説でもF-16と比較していきます。


しっかりとした滑走路が無い前線の基地でも使えるように、簡素で扱いやすく、それに応じた機構を持ちます。

また安い戦闘機として作られており、数で押す戦闘が可能です。


全体的なつくりとしては、基本的な二枚の主翼と二枚の操舵翼を備え、また二枚の垂直尾翼を持ちます。

胴体と主翼の付け根は滑らかで、コックピットの後ろが斜めに広がっており(LERXと言います)、大きな揚力を生み出します。


これにより高い機動性と短距離離着陸能力を持ちます。

時代もあってステルス性などは無いに等しく、レーダーには大きく映ってしまいます。


エンジンは最大81.4kNの推力を生み出します。これは当時としては比較的力強いエンジンで、二基搭載しているためパワフルな戦闘機と言えます。

しかし小型の戦闘機としては重く、実際には中型の戦闘機かそれに近い重さです。


最高速度はマッハ2.2程度と比較的速めで、旋回にかけられるGは9Gと標準的です。

Gは9G以上だと人間が耐えられないうえ、戦闘機の速度も大きく下がってしまうので、大半の戦闘機の限界点となっています。


上昇できる高度は17.5kmと高く、これは当時の最強戦闘機であったF-15を少し上回ります。

この優秀なエンジンの空気取り入れ口(エアインテーク)には、巻き上げた石や氷などを吸い込まないよう可動式のカバーが付いており、また上には可動式の補助エアインテークが付いています。


離陸時は補助インテークを開いて加速し、空に上がったらカバーを上げて通常の飛行に移行するという使い方です。

しかし使い辛かったのか、改良型ではスリットに置き換わっています。


機体の電子制御は少なく、良く言えば堅実で慣れやすく、悪く言えば危険で古臭いとなります。

コックピットの計器もアナログで、現代的な空戦は難しいでしょう。時代を考えれば、別におかしくはありませんが。


レーダーは当時の米軍機と比べても低性能ですが、ミサイルの射程などから考えるに必要十分です。

最大探知距離は100km、リアルタイムで追跡できる距離は70kmとなっています。


10個の目標を同時追尾可能で、一対多数の戦闘をこなすことができます。

コックピット前部には赤外線で敵を探して追尾するIRSTが搭載され、15km先まで使えます。


MiG-29の非常に先進的な部分として、このIRSTを使った高い格闘戦能力が挙げられます。

ヘルメットに液晶画面を付けたHMDというものとIRSTを連動させると、前方の非常に広い範囲(±60°)を見渡すことができ、敵がいればロックオンが可能になります。


これはオフボアサイト能力と言い、正面以外の敵も攻撃できる画期的な能力でした。

今でこそ標準的になっていますが、予算面などでまだまだできない戦闘機も多いものです。本邦の一部の戦闘機とか


武装は、30mm機関砲を一門、ミサイルを最大6発、他ロケット弾や爆弾などです。

機関砲の威力は、戦闘機用としては絶大ですが弾数は少なく、積極的に使うようなものではありません。


現代の空戦では機関砲が活躍する場面は非常に少なく、戦闘機として見れば理にかなっています。

大量の機関砲弾をバラまいて地上制圧したがる米軍機がどこかおかしいのです。


機体中央下には外付け・投棄可能な燃料タンクを取り付けることができ、飛行距離を伸ばすことが出来ます。


使用できるミサイルの種類は、中距離空対空ミサイルが1種類、短距離空対空ミサイルが2種類です。

羅列すると、R-27、R-60、R-73です。


R-27は型によって違いますが、射程60kmから120kmまであるマッハ4のミサイルです。

多くは発射した戦闘機が照射したレーダーの跳ね返りを検知するセミアクティブレーダー誘導方式ですが、中には射程70kmを維持しつつ赤外線誘導を行えるR-27T、R-27ETというものも存在します。


R-60は射程8kmの赤外線誘導ミサイルです。正直どうでもいいです。

弾数が無ければ使うと思いますが、旧式もいいところなので、現代では驚異になることはほとんどないでしょう。


R-73は射程20〜30kmの赤外線誘導ミサイルです。

推力偏向ノズル(燃料噴射の向きを変えるノズル)を備えており、40Gという高い機動性を持ちます。


ミサイルの目となるシーカーの見える範囲は左右80°と広く、距離15km以内ではIRSTと連動することで非常に高い格闘戦能力を発揮します。

また、これらのミサイルを組み合わせた高い連続攻撃能力もMiG-29の特徴です。


レーダー誘導ミサイルは操作が煩雑になりがちで、かつR-27のようなセミアクティブレーダー誘導では通常一発ずつの誘導しかできません。

なので、セミアクティブレーダー誘導ミサイル→短距離赤外線誘導ミサイルというのがよくある攻撃の流れです。


そこにR-27T、ETを組み合わせることで、セミアクティブレーダー誘導ミサイルを2番手に持ってくることができ、遠距離から近距離まで連続して攻撃することができるのです。


減速用のパラシュートであるドラッグシュートが装備されているのも、地味な利点です。

短距離の着陸を可能とするので、短い滑走路や道路での運用を簡単にします。


ここまでなら、MiG-29は電子機器がちょっと古い以外は非の打ち所のない、最強の戦闘機のように見えるでしょう。

実際、日本語Wikiにも欠点はほとんど書かれておらず、とても優秀に見えます。ここまで書いてきた内容はほとんどWikipediaに書いてあります。


大きく報道されたので、もうそのくらいは調べちゃったよ、という人もいらっしゃるかもしれません。

なので、ここからはWikiに載っていない情報を多めに解説していきます。


MiG-29が優秀であることに異はありませんが、その電子機器の悪さが致命的なまでに能力を落としている戦闘機でもあります。


MiG-29は電子制御が効いていない機体です。

離陸時に機首を上げすぎるとエンジンなど後部にあるものを破損しますし、着陸も難易度が高いです。


とっさに操縦桿から手を離して何かをするというのが難しく、パイロットの負担になります(自動飛行機能はあります)。

また、(リミッターを外すと)Gをかけすぎる恐れがあり、減速しすぎるのみならず最悪は翼やコックピットが断裂し、ぶっ飛んだり爆発炎上したりします。

このあたりがきっちり制御され、半自動離陸や半自動着陸ができる欧米機とは対照的です。一応、MiG-29にも着陸補佐機能はありますが。


MiG-29はデータリンクが無く、敵味方の位置を知るのは無線機とパイロットの記憶が頼りです。

敵味方識別装置はありますが、使える距離は短いし故障や誤作動もありえるので、データリンクがないと言うのは痛い点です。


MiG-29は連続攻撃能力が高いと言いましたが、あれは正直言葉遊びです。

西側の戦闘機、例えばF-16などは同時多目標交戦能力を重視しており、遠距離戦においては格が違います。


複数の目標を同時に追尾し、ミサイルも同時に多数放ち、数倍の数の敵を押さえつけてしまう方が、強いに決まっています。

その上、MiG-29は搭載できるミサイルの数が少ないのです。


R-27のような中距離空対空ミサイルは2発しか搭載できず、遠距離で戦うのは現実的ではありません。

もし避けられたら次の手はない……となると近づいて命中率を上げなければならず、先手を取られる危険性が高まります。


これも相まって、MiG-29の高い連続攻撃能力は実質2発に制限され、遠距離戦ではF-16の半分の攻撃をF-16並の速度で行える(かも)という、どうしようも無い低性能ぶりを発揮します。


近距離戦であれば話は別、むしろ力関係は逆転してもおかしくないのですが、遠距離から叩き潰されてしまっては打つ手なしです。


また、警戒装置に引っかからないため遠距離戦での救世主となるR-27T、R-27ETですが、そろいもそろって囮のフレアに弱く、発射がバレれば結構な確率で回避されてしまいます。

実際にウクライナ戦争でもよく回避されているようで、命中率は悪いです。


フレアに弱いだけならまだしも、雲や太陽にも弱く、最悪は地面の熱や月にすら誘導されます。

こんな調子なので、先に普通のR-27を撃ってからR-27T、ETを撃つと当然のようにR-27の熱を追いかけてしまい、よって先に発射する必要があります。


元々ソ連製のミサイルはフレアに弱い傾向がありますが、未だにこれでは頭が痛くなってきます。

一応R-27ET1という輸出型があり、こちらは色々変わっている可能性がありますが、期待するべきではないでしょう。


まあ、乱戦中に相手の死角から打ち込めば命中率は相当に上がるのですが、それはつまり近距離戦でしか起きないことでありまして……。


MiG-29のレーダーはパルスドップラーレーダー(PDレーダー)と呼ばれる種類のものです。

このレーダーは自分から見て横方向に移動する物体が捉えられません。


なので相手は回避機動を取るだけでレーダーロックを外すことができてしまい、とても低い命中率に繋がります。

これでも、米軍でよく使われるアムラームのようなミサイルであればマシだったのですが、R-27はそこまで高性能ではありません。


とことん遠距離戦には弱い、強みを活かせないのがMiG-29です。

現代では遠距離戦が主体なので、この特性はかなり痛いものです。


ただし、MiG-29はF-16よりも大出力で、高空を高速で飛行することができます。上昇性能も加速性能も高いです。

ミサイルの射程をどれだけ伸ばせるか?についてはMiG-29に軍杯が上がるでしょう。伸ばしたところで、なのが辛いところですが。


とまあ特化型インファイターなMiG-29ですが、じゃあ格闘戦でF-16を圧倒できるか?というと違います。

対等以上に戦うことはできますが、最高速度も加速力も上回っている割には後ろを取ったり取られたりします。


練度が同じであればF-16を手玉にとっても良さそうなものなのですが、せいぜいIRSTとR-73の組み合わせが強いくらいで、機体性能そのものは同レベルです。

性能をパッと見た限りは圧倒的なのに、演習や訓練をするとそこまでではない……なぜでしょうか。


計算で求めてみましょう。

機体が持つエネルギーは、非常に簡単な計算で求められます。数字を決めれば小学生でもできます。


エンジンの出力-抵抗を求め、それを機体重量で割り、速度をかけます。

まあ、その抵抗を求めるのが難しいんですけど(ちゃんとやると)


抵抗は空気密度と断面積と速度の二乗を全部かけて、最後に半分にすれば良いです。

空気密度は大きく変わらないので、1.2固定で計算します。


抵抗は速度の二乗に従ってうんたらかんたらなので、とりあえず800km/hで動いてると仮定します。

ほんで断面積は適当です。MiG-29に忖度して同じとします。


ただし、F-16の翼面積は小さく垂直尾翼も一枚だけなので、抵抗はMiG-29の7割とします。


すると持っているエネルギーは

F-16は790.8

MiG-29は803

となり、MiG-29優位であるものの2パーセントも違わないという結果になります。


実際にはF-16の方が断面積が小さく、より滑らかな胴体を持つため、時速800kmではF-16が優位でしょう。

速度が落ちれば抵抗の影響は大幅に減り、逆に上がれば抵抗の影響も大きく上がります。


適当な計算なので、細かな数字は話半分に聞いてください。

ですが、実はMiG-29の持つエネルギーはF-16とそう大きく変わらないということは分かりました。


よって、MiG-29はエネルギーを失いやすく、失っても低速域では回復が簡単だけど高速域まで回復するのは難しい戦闘機と言えます。

逆にF-16は、エネルギーを失いにくく、一度大きく失うと低速域ではMiG-29に惨敗しかねないが、高速域含めてエネルギーの回復自体は簡単、と言えます(エネルギーを維持した旋回能力が高い)。


なおかつ、飛行機の進んでる方向からどれだけ機首を上げられるか?を示すAoAという数字があるのですが、これがMiG-29はF-16と1°しか変わりません。

ぶっちゃけ誤差範囲で、瞬間的な旋回能力は実質変わらないと見るべきでしょう。


MiG-29がF-16に対し、明らかに勝るのは時速600km以下の低速ドッグファイトです。

または、加速と上昇に十分な時間が取れた時の、高高度での中距離ミサイル撃ち合い一発目です。牽制にしかならないでしょうが、F-16の頭は抑えられるでしょう。


この他、MiG-29の欠点として対地攻撃能力の低さと航続距離の短さが挙げられます。

特に航続距離は短く、上記の「加速と上昇に十分な時間が取れた時」にはガス欠が近づいてるなんてこともありえます。


燃費よく飛んでも1440km、燃料タンクを使用して2100kmです。

戦闘すると燃費は悪化するため、700から900km程度になることもあります。


F-16に勝る高度と速度を稼ぐのに20分、平均速度マッハ1.5とすると、それだけで600kmも飛行してしまいます。

ミサイル撃ったらもう帰る時間です。扱い辛いことこの上ないでしょう。


と、かなり長くなりましたが、以上がMiG-29の強さと弱さです。

細かいところを指摘したりもしましたが、かなり問題の多い戦闘機であることが分かるかと思います。


古い戦闘機なので、これまでに何度もアップデートされています。

電子機器の貧弱さは幾度も改良されて今ではそれなりのレベルに達していますし、ミサイルも変わって一級の戦闘能力を持つバージョンもあります、


ウクライナの独自改修型は対地攻撃能力を重視して対地ミサイルを搭載できます。

けど、ウクライナに供与されそうなMiG-29はポーランドとスロバキアのもので、これらは上で解説してきたMiG-29とほぼ同一です。


ウクライナがこれまで失ってきたMiG-29を補充できるのは素晴らしいことですが、ロシア空軍に頭を押さえつけられている現状を、変えることはないでしょう。

ウクライナ兵が慣れてるので、訓練が一瞬で終わるのは評価できますが、中距離空対空ミサイルが飛び交う現代空戦においては古すぎると言わざるを得ません。


しかし、格闘戦能力に秀でているのは確かです。

IRST、そして肝心のR-73は供与されており、非常に高い格闘戦能力は維持されています。


ロシアの新鋭機をR-73で落としたこともあるとされており、奇襲と格闘戦を仕掛けられたロシア機は苦しい戦闘を強いられることになります。

MiG-29は航続距離が短いため、侵攻側のロシアは投入し辛く、防衛側のウクライナは投入しやすい状況にあります。


高速長距離戦闘が得意な大型戦闘機が敵をひきつけ、MiG-29が低空から奇襲をかけることで連携すれば、大型戦闘機ばかりのロシア軍に対して大きな戦果を期待することができます。

ウクライナはMiG-29の強みを活かしており、供与が大きな力になることは間違いないでしょう。


そもそも、MiG-29は最前線の小さな飛行場や高速道路から発進し、奇襲的な迎撃を行うために開発されています。

航続距離の短さ、長距離戦闘能力の低さ、手のかかる電子機器の少なさなどは、環境さえ整っていれば致命的なまでにはなりません。


設計思想により合わない戦場が多いだけで、条件さえ整えばその能力を遺憾なく発揮できます。

小型機ゆえの高い機動性は、確かな強みです。


MiG-29は簡易な整備と飛行場で運用できるのも強みです。

飛ばせる場所の選択肢が多く、戦争初期の大規模巡航ミサイル攻撃から逃れられたのはこのためです。


大型の飛行場に頼らなくていいところが、現在の活発な防空作戦に繋がっています。

また、ハームや精密誘導爆弾のJDAM、中距離空対空ミサイルのアムラームなど西側の武器を運用したり、試験が行われています。


特にアムラームの性能を最大限発揮できるような改修がなされれば、遠距離戦能力が大きく向上します。

こうした改造がどこまで実を結ぶかは不明ですが、成功すればMiG-29は一線級の戦闘機になりえます。


それでも、ゆくゆくは、西側戦闘機との共同作戦を行って欲しいと願っています。

そうすることで、MiG-29はより確実な奇襲とより多くの貢献が出来るでしょうから。




ちなみに、ソ連・ロシアで中距離ミサイルを発射する時は、プスカラケーテと言います。可愛い


追記

とっても大事なことを忘れてました。MiG-29は高いエンジン出力により、余裕がある機体です。


例えばMiG-29よりも高速のF-15ですが、気温が10℃高いだけで最高速度はマッハ2.2とMiG-29並に落ち込みます。

また、大重量の爆撃装備のF-15は、マッハ1.5とかまで落ち込みます。


同じようにMiG-29も落ちこむのですが、MiG-29はその落ち込みが少ない戦闘機です。

大重量の装備を積んでも、マッハ1.5は出ます。F-16なんかと同等です。


アメリカ海軍機のF/A-18は旋回能力でMiG-29を上回る戦闘機ですが、余裕が無いので装備が多いとマッハ1.1まで落ち込みます。

最高速度だけで言えばMiG-29よりも速い戦闘機はたくさんいますが、どれだけ安定して高速を出せるか、という意味では、MiG-29はとても速い戦闘機です。

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