僕はいまだに人間嫌い
まともな感覚でいきていたら、当然人間というものを好きでいることは難しいと思う
ただ僕は、人間は愛するべきだと教わったから、そうしようと頑張ってきた
そしていつの間にか、人間を愛しているふりをすることが習慣になり
それが自分のお気に入りの表面になった
でも結局、人間の動物らしさとも呼ぶべき
平凡な感情、敵意や悪意だけじゃなく、欲望や恋情も含めて
そういったものに触れるたびに、気持ちの悪い思いをしてきたのだ
そのたびに僕は自分の中に生じる人間一般に対する憎悪を
心の隅に押し込んで、笑顔で、お互い様だからと許して笑った
心の底から、本当に許せていたかはわからない
でも、そういう態度で生きて、そういう言葉で生きていれば、いつかそれが本当になるような気がしていたんだ
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