第15話 「表にでろよこの野郎」
「やるなら表に出ろ表に!相手したる!!」
「おう覚悟しろよ」
そういってぞろぞろと外に出ていくアナシタシアファミリーの面々。
残された二人と一人、逃げないようにそれを監視するファミリーの3人。
「えらいことになっちまたぁ。もうしわけねぇ」
「あんたは何もしてねぇから気にすることじゃねぇ」
「それよりどうしますか?」
Nはメッサーに聞く。
「どうもこうもねぇ。やるかやらないかだ」
「面倒は嫌です」
「俺もだ。頭数少ないほうが楽だろ?」
二人の会話。
「おい早く外に出やがれ」
Nはそういって肩をつかんで来た一人の懐に飛び込み胸に一撃で沈める。
もう一人が口を開く前にメッサーはとび蹴りで膝を顔に叩き込むという軽業を見せる。男は吹き飛ばされたが野次馬の冒険者が受け止めた。みんな喧嘩慣れしてる。
「てめ」
もう一人も口は開こうとするが頭に皿。メッサーの一撃だ。
数秒で有名なファミリーの三人を叩きのめした二人組に周りの冒険者は呆然。
知ってるかあんな奴。どっかの大物ファミリーの幹部じゃないか。いや見たことねぇよ。だいたいそんな奴こんな所にこねぇだろう。というか卑怯臭くね?云々
「ウェイトレス」
「はい」
このケンカに一人のウェイトレスが逃げ遅れていたが、気が利く冒険者のパーティー達が周りを囲んで巻き込まれないように守っていた。
そのウェイトレスにメッサーは裏口の場所を聞く。
「兄ちゃんたち逃げるのか」
「厄介なことは嫌いです」
「ファミリーのメンツに傷をつけるとあとがこえぇぇぞ」
冒険者の一人の忠告。
だが
「あの人たちはどうせ私の名前もしらないんだから怖いものなんかありませんよ」
そんな身もふたもない返事。
そういって二人は裏口から逃げていこうとする
「俺も連れてってくだせぇ。こんな状態じゃ帰れるわけねぇです」
もう一人は少し考え、新しく入ったアナシタシアファミリーにこのまま帰るか、とりあえず喧嘩は強そうな二人組についていくか、どっちを選ぶかは微妙だがとりあえず身の危険は感じなさそうな方についていくことを決めた。
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