第19話 先生が倒れた保健室!!


 あたし生徒会長!最近雨が続いて気分がどんよりです!!

 それは藍髪先生も例外ではないようで!!


 ー 保健室 ー


 赤髪ちゃん 「おはようございます!!」扉ガラッ

 金髪フード 「のじゃー」

 赤髪ちゃん 「うわ!先生が倒れてる!!霊媒師!霊媒師!!」

 金髪フード 「まぁ悪霊でもない限り藍の字は倒れないのじゃ」

 先生    「ろり、うま」


 先生を椅子に座らせて状況確認です!ちなみに栄養ドリンクは

 没収しました。元気の先取りですから!帰りが心配なので!!


 赤髪ちゃん 「先生が早めに来てるなんて珍しい!!雨でも降りそうです!」

 金髪フード 「いや、絶賛嵐の中じゃ」

 先生    「だからさ。安全運転するために余裕をもって出勤したんだ。

      こうも天気が悪いとな。モチベが上がらん」

 赤髪ちゃん 「どこか体調が悪いとかでなく天気のせいですか?

      責任転嫁とか先生らしくないですね!!

      悪として成敗されたいですか!!」

 先生    「ちゃんと説明するから。二人の上履きを私の鼻に」

 金髪フード 「意味が分からぬ!!!」


 ・・・正直犯罪予備軍ですが他校では教師による蛮行が後を絶ちません!

 エサを意図的に与えることでほかの生徒への被害を防止します!!

 ダメージコントロールです!!


 先生    「あはははは、私!復活!!

      この学園は先生が守るぞ!あはははは」

 赤髪ちゃん 「(棒読み)ウワー、ヨカッタスネー」

 金髪フード 「(棒読み)のじゃー」

 先生    「やっぱ美少女の靴のニオイが一番効くな!

      私医者だけど薬いらないかも!あはははは」

 赤髪ちゃん 「ブラックジ〇ック先生に謝ってください!!」

 金髪フード 「そんなことより何故倒れていたのじゃ?

      腸内細菌すべて善玉で構成されてそうなお主がじゃ」


 先生    「ああ、気圧の関係だ」

 赤髪ちゃん 「気圧ってあれですよね!高い山にポテチ持ってくと

      膨らむやつ!!」

 先生    「正解だ!!大雑把に解説すれば体のバランスが崩れて

      頭痛とかやる気のなさが起こる」

 金髪フード 「お菓子の袋と人間の血液も密閉されてるからなのじゃ」

 先生    「そういうことだ。これがほんとに厄介で

      次の日晴れると治るから一過性の風邪と間違われやすい」

 赤髪ちゃん 「先生は風邪なんて引きませんよ!

      だって・・・何でもないです!!」あせあせ

 金髪フード 「ほ、ほら、常に元気じゃからな」あせあせ

 先生    「いいもん。よく言われるし」体操座り

 赤髪ちゃん 「大丈夫です!先生が教え子の靴に欲情するような変態でも!

      あたしは好きです!!」

 先生    「すっごく嬉しくないプロポーズ!!」

 金髪フード 「悪いヤツではないからのぉ。変態じゃが」


 先生    「コホン。実際には耳からくる痛みだからな」

 赤髪ちゃん 「耳って音を聞くだけじゃないんですか!!」

 先生    「耳にセンサーみたいなのがあって過剰に反応すると

      体が興奮して体調を崩すんだ」

 金髪フード 「我らの上履きで体調回復したのは何故じゃ?」

 先生    「気圧で体調が悪くなったときはリラックスすればいいから。

      耳を軽く上下に動かしたり、体全体のストレッチ。

      ハーブティーやアロマオイルでの香りによる方法も有効」

 赤髪ちゃん 「すんすん。全然リラックスしないです!!

      先生の鼻が壊れてます!リコールです!

      製造物責任法違反です!!」

 金髪フード 「すんすん。下駄箱に脱臭剤置こうかの」

 先生    「それだけはやめてくれ!生きる意味を失うから!」

 赤髪ちゃん 「悪を成敗する方法を見つけました!

      生徒会権限で下駄箱に脱臭剤を置きます!!

      靴のニオイがあるから変態が湧くんです!」

 先生    「真面目に解説するからそれだけは勘弁を」土下座ー


 金髪フード 「というか我数百年生きておるぞ?

      ロリコンの定義にはアウトじゃろ?」

 先生    「見た目が幼いので許容範囲だ!」片眼鏡きらーん

 赤紙ちゃん 「最終警告です!これ以上の蛮行は保健室から

      出て行ってもらいます!!」

 先生    「名前が赤紙になってる!!自律神経の異常からくる

      痛みだからな。太陽の光を浴びるのが一番だ。

      部屋で引きこもってる時もあったが、

      一日十分は日の光を浴びるといいぞ」


 赤髪ちゃん 「先生って時々闇を感じますね?普段話明るいのに!」

 先生    「自分より年下に情けないカッコ見せられないからな。

      大人ってのは馬鹿な生き物さ」


 あの後生徒からの称賛の声が上がり脱臭剤を置きました!

 流石の先生も数の暴力にはお手上げです!!

 先生を弱らせないと、あたしを見てくれませんから!!

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