第11話 タコ焼きパーティ保健室!後編

 あたしは生徒会長!!このお話は前回の続きです!!

要約すればシスコン教師の罠にハマりました!!


ー保健室ー


先生    「さて、何から話そうか。一応目次を作っておいたぞ?

     長くなりそうだからな。あははははは


     1、タコ焼き3個の意味

     2、辛いのをどう我慢した?

     3、そもそもハズレって見分けつくの?

     4、真の勝利者

     5、赤髪君と金髪君の心理状態」


赤髪ちゃん 「待ってください!!藍髪先生がハズレの

     ハバネロ唐辛子入りマヨたこ焼きを食べたんでしょう!!」

先生    「まぁ慌てるなって。順を追って説明するから」



ー1、タコ焼き3個の意味ー


先生    「パーティゲームでよくあるロシアンルーレットたこ焼きと

     赤髪君との違いはタコ焼きの個数だ。

      普通は十個ぐらいで

     ノーマルなタコ焼きが多いからハラハラして楽しめる。      

     すぐにハズレを引いては面白くないからな。

      しかも私は後から保健室に入った。赤髪君と金髪君が

     共謀する時間があったことも考慮すればターゲットは私だ」

金髪フード 「初めから見抜かれておったのじゃな」

先生    「その通り、面白そうだから相手の策に乗ったのさ」



ー2、辛いのをどう我慢した?ー


先生    「これは単純だ。私の猫舌を利用して水を用意したんだ。

      ハズレを引くこと前提でな」

赤髪ちゃん 「そうか!辛いんだけど別の要因のせいにして水を飲んだんだ!

      これなら行動は自然です!!」



ー3、そもそもハズレって見分けつくの?ー

     

先生    「妹二人に質問だ。物を取るときどうしてる?」

赤髪ちゃん 「手前から取ります!!」

金髪フード 「遠くのものを取るのは非効率なのじゃ」

先生    「正解!もしこれで遠くのタコ焼きを取っていたら

     不自然に見えてしまう。同時に食べるならば

     手前のを選ぶはず。よって私の前に出された

     タコ焼きがハズレと予測が付く」



ー4、真の勝利者ー


赤髪ちゃん 「異議あり!!ハズレが分かっているなら、

     なぜあたしたちに食べさせなかったのですか!!」

先生    「そりゃ”妹二人同士で食べさせあう百合”を見たかったんだ!」

金髪フード 「勝負を投げ捨ててまで見たいものかの?」

先生    「当然!!もし私がハズレを引いたと公言すれば

     君たちは普通に食べるだろ?それでは面白くない。

     私の百合ゲージは溜まらない!」

赤髪ちゃん 「百合ゲージ?変な設定生えてきた!!」

先生    「このロシアンタコ焼きに負けたうえで、自分の利益をつかむんだ。

     会社で言う接待や忖度ゴルフに負けても契約さえ取れれば

     こちら側の勝利だからな」

金髪フード 「大人になるのってとっても悲しいのじゃ」

先生    「給料貰えないからな。道化を演じるのも戦略だ」



ー5、赤髪君と金髪君の心理状態ー


先生    「私は選んだタコ焼きに関してハズレともセーフとも言ってない。

     言葉遊びだが君たちは勝手に残り二つの中にハズレがあると

     認識してしまった。必ず勝てるゲームで負ける可能性が発生したら?

     平常心を保てる人間はいない。かくして二人は仲間割れをした!」

赤髪ちゃん 「あたしが金髪ちゃんと仲悪いのを利用したんですね!!」

金髪フード 「赤の字が敵意抱いてるだけじゃよ」

先生    「私が見たいのは醜い争いじゃなく

     聖妹百合空間ジャスティスワールドだ。

      相手にハズレを押し付け合うという

     闘争本能を刺激させる手段を取った。

      もはや戦いは避けられないのだ!!?」

金髪フード 「藍の字、最後のやつは視聴者置いてけぼりのネタじゃよ」ドン引き


赤髪ちゃん 「食べさせあいなら言ってくれればしますのに?

     先生って小心者なんですね!!」

先生    「百合は”養殖もの”ではダメなんだ!”天然もの”がいい!

     人間は刺激を求める生物だ。私は飢えている!

    妹百合楽園ゆりトピアに!!

     うおおおおおおおおおおおおおお!!!」

金髪フード 「生徒は先生を選べない。教育システムの欠陥じゃ」

赤髪ちゃん 「さあ、歓迎会の続きです!!じゃんじゃん焼きますよ!!」


 ここは保健室!ちょっぴり争いがおこるけれど平和が約束された空間です!!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る