第4話 有刺鉄線保健室!!

あたしは赤髪ちゃん!!保健室登校!!

愛しの藍髪先生に付く害虫はあたしが駆除します!!



赤髪ちゃん「ふぅ、準備完了しました!!

     有刺鉄線とフェンスです!!これで誰も保健室に入れません!!」

先生   「ブーンブンブンブン!!待たせたな!藍髪先生だ!」ドカーン!

赤髪ちゃん「ぎゃあああ、踏んでる!!先生!!バイクであたし踏んでる!!」

先生   「(あきれ顔)いや、私も保健室入れないし。有刺鉄線なんて考えるのは

     赤髪君しかいない。だからバイクで侵略したんだ」

赤髪ちゃん「きちんと出入口作ったんですよ?」

先生   「患者がかすり傷ならまだいいさ。緊急を有する場合出入口なんて

     探す余裕はない。”私が”ではなく”だれかが”

     迷う時間を作らせたくない!」

赤髪ちゃん「きゃっ!!カッコイイ!!」

先生   「とにかく有刺鉄線とフェンスは撤去だ。私がやっておくから

     君は勉強したまえ」

赤髪ちゃん「勉強といわれましても、夏休み全部使って覚えましたし!!」

先生   「無駄にハイスペック!!」

赤髪ちゃん「先生と過ごす時間の為に!!休日なんてガードが固くて

     情報ゼロだもの!!やることがない!!

     ゴミ袋さえないからストーカー稼業ができない!!」

先生   「ああ、うちのメイド君は異世界人だからな。

     火を出して全部燃やしてるし」

赤髪ちゃん「異世界人!!なんでメイドさんやってるの!!」

先生   「口論の果てに戦うことになってな、引き分けだったが

     私についていくと言ったのだ。あはははは」

赤髪ちゃん「どうしよう?嘘か誠か分からない!!」

先生   「まあ、数年前の話だ。もし私に何かあったらメイド君が

     飛んでくるからな。”核兵器でもない限り止められんさ”

     あはははは」

赤髪ちゃん「ならそのメイドさんから落とすまで!!

     ストーカーは思い人だけでなく周囲の人間関係まで調べるんです!!

     そのほうが情報に信憑性が増すから!!」

先生   「(溜息)無駄だぞ?メイド君SNSやってないし」やれやれ

赤髪ちゃん「えええええ!!もしかして機械弱い人なんですか?」

先生   「いや?自己顕示は戦いで示すタイプだ。

     たまに手合わせしてるぞ?ちなみに私が勝ちこしてる。

     だから”胸ポケットに隠してあるカッターナイフ”では倒せない。

     赤髪君、いやコードネーム赫の煽動者あかのせんどうしゃ君」


藍髪先生の白衣がバサァと広がったと思ったら、あたしに木刀を突き付けました!!

武器を隠していたのはあたしだけではなかったのです!!


赤髪ちゃん「ばれてたなら仕方ない!!できれば生け捕りにしたかった!!

     先生を好きなのは本当だから!!」

先生   「んー、シリアスになりそうだな。米撒いちゃお!!」そぉい


藍髪先生がお米を撒くと保健室に大量のハトが押し寄せてきました!!」


赤髪ちゃん「ぎゃああああ!!食べられてる!!あたしの体!!鳥葬じゃん!!」

先生   「あはははは、大人気だな赤髪君」ばさばさ

ハト   「平和に行こうじゃないか?クルッポー」ばさばさ

赤髪ちゃん「今喋った!!!!ハト!!ハトが!!喋った!!!」ばさばさ

藍髪先生 「平和の象徴だからな。争いを生むものを武力で制圧するのが

     最近のブームと聞いたぞ?」ばさばさ

赤髪ちゃん「平和とは!!!!」ばさばさ


骨だけになりましたが復活しました!!生徒会長なので三途の川はフリーパスです!!


赤髪ちゃん「シリアス展開だし毒盛ってきそうと思いますか?

     安心してください!!お昼ご飯の時間です!!」

先生   「あはははは、何一つ安心できないぞ!!」

赤髪ちゃん「といっても余った食材ででっち上げるしかないですね!!

     それでは面白みがないので!!ご飯に一工夫します!!」

先生   「ご飯って白米だろう?ふりかけでもかけるのか?」

赤髪ちゃん「だいたいあってます!!ただしふりかけではなく

     うま味調味料いわゆる!だxの素です!!

     ご飯を研いだ後にスプーン一杯のうま味調味料を入れて

     炊くだけで美味しくなります!!」

先生   「なんかいい香りがしたのはそれか」

赤髪ちゃん「カツオ味のふりかけと違うところは口の中で刺さらないことです!!

     お子様にも安心して食べさせることができます!!」

先生   「あー、固いからな。ふりかけ」

赤髪ちゃん「味はほのかにしますが香りがいいんです!!

     食欲をそそること間違いなしです!!

     おかずは正直お好みで!!!」


先生   「ご飯が炊けたみたいだな。ではいただきます」

赤髪ちゃん「いただきます」

先生   「強い自己主張はないが、ご飯を炊く前のひと手間でここまで変わるのか!」

赤髪ちゃん「手間のかかった料理もいいけど、これぐらいならできそうと

     思わせなければ料理解説としてはダメなので!!」

先生   「今日は平和だったな」

赤髪ちゃん「朝ごはんはカツオのふりかけにやられましたから!!」

先生   「保健室に来る前からやられてた!!!」


赤髪ちゃん「・・・・毒とか気にしなくていいんですか?」

先生   「今日でなくても仕込むチャンスはあったはずだ。

     故に君の料理は安全と判断している。

     お互い何もなかった。それでいいじゃないか」

赤髪ちゃん「そうですね!!ごちそうさまでした!!」

先生   「ごちそうさまでした」

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