第32話
「さて、諸君」
僕の目の前にいるたくさんの将校たち。
そんな彼らへと僕は視線を送り、口を開く。
「我々はここまで耐え続けた。偵察の結果、魔族の軍勢の配置換えが行われているという情報を掴んだ。ここより離れたところで快進撃を続けているスーシアの対処だと思われる」
「なるほど……」
「つまり、だ……時が来たということだ。我々の反逆の時が」
「おぉ……ついに、ですか」
「あぁ。そうだ……ついに反攻作戦へと出るときに来たのだッ!偉大なる我らの力を見せつける時が来たのだッ!さぁッ!反逆の時だッ!!!諸君!咆哮をあげよッ!」
「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」」」
咆哮を上げる将校たち。
彼らは全員ノリが良かった。
人類と魔族の戦端が開かれてから早いことでもう二ヶ月。
ようやく僕とリーナ嬢は攻勢へと舵を切った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます