第8話
僕が帝都に戻ってきてから一週間。
ラインハルト公爵邸から持ってきた大量の金おおかげで金に困ることなく自堕落に、イチャラブセッ◯スしながら過ごしていた。
「んっ。もう学園が再開する日か」
「そうね」
僕の呟いた言葉にマリアが頷く。
「……にしても、よくもまぁこの状況で学園を再開しようと思ったな。今、学園に生徒を集めるのはだいぶ問題があるだろ」
「あ、多分学園を再開した理由はそこにあるかな」
「あぁ……うん。そうか。人質か」
子供は学園で預かっている……子供を無事に返してもらいたいければ頑張って戦うのだッ!
つまりはこういうことだろう。
僕はそれを強いる側だから、なんとも言えんけど、改めて言語化すると酷い制度だよね。
だからこそ有能な制度なんだけど。
「……まぁ、そうですね」
「下級貴族も大変だな」
「……上級貴族であるアークも大変そうだなぁ、って見ていたけどね。私たちは立場の弱さに泣きたくなるけど」
「まぁ、そこらへんはしゃあないな。生まれの違いや……僕の場合は実力で今の立場があるんだけど!」
「あぁ……そういえばアークが当主になったとき、周りからの反発がすごかったんだっけ」
「いや、もっと根本的な話。僕が止めなければ父上は死霊魔法を完成させて、実行していただろうから……流石に完成はまずい。一線を超える。僕がいなけりゃラインハルト公爵家と帝国との間にドンパチ起こって、そのまま一族皆殺しルートだった」
「こっわ!?本当にギリギリじゃん!」
「そうだよ?本当にギリギリだったんだよ?僕」
「……い、生きてて良かった」
「マリアがそう言ってくれるのであればよかったよ……よし、と!学園に行くための準備をしようか。いつまでもベッドの上でゴロゴロしているわけにはいかない!」
「そうね」
お互いに裸である僕とマリアは立ち上がり、いそいそと学園に行くための準備を初めたのだった。
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