第4話
「……」
おかしい。
「……」
おかしい……実におかしい。
なんと言えば良いかうちの家臣たちの視線がなんかものすごく生暖かい視線を僕に向けてくるのだ。
一体これはどういうことなのだろうか?本当に理解出来ない。
「アーク様。こちらが追加の書類になります」
「あ、うん……」
僕は書類を受け取り、大人しく書類仕事をこなしていく。
「……」
一体どういうことなのだろうか……もしかして僕が童貞を捨てたことがこの場にいる全員にバレている……?いや、流石にバレてない、よな……?
出てくるご飯が赤飯やし。
……一体、朝ごはん、昼ごはん両方とも赤飯なのはどういうことなのかッ!?
というかこの世界に白米があったというのか!?
僕は初めて知ったよ……?割とガチでここ最近で一番驚いたこと一位に君臨するのだが。
これからは毎食白米出させよ。
白米は日本人のソウルフード……こいつを外すことなんて出来るはずがない。
「あっ。スー姉。おはよう……もう昼過ぎなんだけど。この時間まで一体何をしていたの?」
「え、えっと……その、ね。なんというか自分よりも年下の弟が一足先に大人になっという事実を前にして、こう……色々と心のに来るものがあったというか。ちょっと部屋の外に出るのにすごいエネルギーが必要だったというか……その、ね?いや、わっているんだよ。というか成人過ぎているのに未だ処女をこじらせているのが悪いんだよね。子供を産んで一族の数を増やすのが仕事であると言える私が未だに処女をこじらせているというか、もう最悪。生きる価値なんて……あそこまで盛り上がって気持ちよさそうで……私は婚約が御破算になって一人寂しく……」
「え……?」
「「「あっ……」」」
長文で発せられるスー姉の発言……そして、周りの反応。
それらから僕はなんとなく事態を察してしまった。
僕は自分の初めての情事を周りの人間どころか、実の姉にまで聞かれていたという衝撃で固まってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます