第11話
【おはよう】とキョトさんにLINEを送る。
ピロン!と着信音が、7時前に鳴る。
LINEを開くと、キョトさんから、返信が来ていた。
【おはよ、眠い】
【遅くまで起きてたの?】
【んや、11時に寝た】
【珍しいね】
【んじゃ学校行ってきます】
【いってらー】
こんな感じで、やり取りをしていた。
だけど、あんなことになると思ってなかった。
3ヶ月記念日にちょっとした喧嘩をしてしまった。
仲直りはしたものの、それから私が異常に、彼の行動に敏感になってしまったのだ。
いわゆるメンヘラというやつだ。
なんで○○してくれないの!といった感じで、彼を困らせてしまっていた。
彼は次第に、私に対し冷めていった。
原因は全部自分にあるというのに、彼を責めていた。
私は言いたいことも言えなくなって、苦しくなり、恋愛に疲れてしまった。
そこで私から、別れを切り出した。
【精神的にボロボロだから別れて欲しい】とLINEを送る。
【…分かった。勇気振り絞って言ってくれたんだよね。ごめんね。それからありがとう。幸せになってね。】
あぁ……好きだったなぁ…そう思うと、涙が止まらなかった。
もし彼に、言いたいことがあるとしたら、こんな私と付き合ってくれてありがとう。それから、初めて付き合った人が貴方で良かった。だろう。
この別れから、学ぶことが沢山あったのだから。
「…とまぁ、自分が客観的に見れなかっただけなんだよね」
夕方の5時頃話し終えた。
「いいひとだったんだね。」と真宇は話す。
「うん、ものすごく良い人だった。きっと忘れられない恋愛だね。」
「そっか…頑張ったな」
「頑張った…のかな?」
「うん、頑張ったよ」
「ありがとう、じゃ帰ろっか」
話し終えたのでそれぞれの帰路に着いたのだった。
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