第5話

あれから、私達はいつも通りの日常を過ごした。


放課後は、旧校舎に行き、過去の事を話す。

そして帰る。そんな日々が続いた。


「真宇、おまたせ」と、旧校舎の図書室の扉を開けて言う。


「来たきた〜!」と、言った後に、今日はどうする〜?と聞いてきた。


「そうだなぁ、今日は私の話を聞いてもらいたいかな。」とお願いをすると、分かった。と返って来た。



「そうだなぁ…あれは、配信始めて間もなくの頃だったなぁ。」と、話し始めた。


私は、配信名〈ネオ〉として活動していた。

リア友の配信に行ってから、仲良くなった人がいた。



「ネオいらっしゃい〜!」

配信主の光(ひかり)が私に対して、挨拶をする。

ネオ「やほー(顔文字)」と返す。

ゆっくりしていてねーと、光が付け足し、仲のいいメンバーと、ゲーム再開に戻る。


「ネオさん、やほー!」と、挨拶してくれた人がいた。


「キョトさんやほー!」と返す。

キョトキョトと、顔文字を送る。


キョト「キョトキョト」と顔文字を返してきた。


皆から、キョトさん、キョトちゃん、キョトと親しみを込めて呼ばれていた。


そんな中、私はキョトさんと少しずつ仲良くなっていった。

お互いの配信を行き来して、色んな事を話すようになったね。

そのうち、LINEを交換してからは毎日連絡取り合っていたんだ。

お互い住んでいる所が違うから、自分の県はこういうの所があるっていうのだったり、学校はこんな感じっていうのを教え合ったりして仲も深まっていった。


とある事をきっかけに、付き合うことになるとは知らずに。



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