『ざ、すぱい』 下の11
嘆かわしいことだ。
しかし、我が町長は、すでに東村にミサイルを撃ったに違いない。
なんで、そんなことになったのか?
でも、まだ、我が町と東村の戦いは、地域紛争に過ぎないといえば、まあ、そうなのだ。
しかし、その根は深い。
おまけに、わが日本合衆国内には、似たような対立は、やまとあるのだ。
もしかしたら、我々の開戦が、全体に影響を及ぼすかもしれない。
けれど、東村は、核弾頭をやはり持っているのだろう。
ここに来たばかりで、確認はこれからだが。
ならば、すでに、わが町は、ないかもしれない。
彼女も、同じことを考えているのだろう。これ以上ない、見たことがない、暗い表情だ。
『君たちの村には、核弾頭があったのか?』
ぼくは、尋ねた。
『知ってどうする?』
『どうする? あなたを、ぶん殴る。それだけだ。』
『なら、町長もぶん殴れ。我々がここで作ったものは、わが村には、搬入しない決まりだ。』
『ほんとに?』
『ああ、本当だよ。君の心配は分かるがな。村長は、もう、君がいたホテルに穏やかに拘束されている。近く、中央にお返しする。病気でな。ここには、連れて来る気はない。中央の方だし、それはまずいからな。まあ、工場を案内しよう。君の職場だ。興味あるだろ? 決まりにそむいて、森に侵入し、神隠しにあったんだから。』
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