第14話
えーっと、どうすんのこの状況。
ほぼ勢いで告白したけど、これからどうするか考えてなかった。
あれやこれやと、悶々してたらいつの間にか講習が終わってた。
我にかえって左隣の宮本に振り向いたら後片付けして鞄にペンケースを仕舞うところで、おれも慌てて片付ける。
「笹木、帰ろう?」
「ああ。」
宮本と一緒に並んで歩く、無言で 。
......これは気まずい。
じわじわと後悔の念が押し寄せてき始めて来た時。
「あたしん家こない?」
掠れ気味の宮本の声が震えて囁いた。
細い肩も一緒に震えてて抱き寄せたくなった。
「じゃあコンビニ寄って行こうぜ。」
なるべくいつも通りでのはずが、もう心臓がくちから飛び出してきそうなくらいで。
有り得ない速さで脈打ってる。
お昼ご飯やお菓子を買ってまた無言で歩く。
宮本の顔はまだ見せてくれない。
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