第13話


朝起きた時あまりの酷さに笑いがこみ上げてきて。

洗面所で爆笑したあと、笹木と講習なのを思い出して胸が痛くなった。

あの日から笹木から連絡がたくさん来てたけど、自信がなくて返事も出来ない。

なるべく俯いて顔を見られないようにしながらノートをとる。

涙が出そうになって少し目の前が霞みそうになる。

突然笹木の腕が伸びてきて、ノートの端っこに乱暴に文字に書いてく。


おれがすきなのは

宮本だから




自分の心臓の音が耳を支配して、

周りの音が消え失せた。


あたしは笹木の告白の文字を見つめたまま

まばたきも忘れて動けない。


頭が真っ白

頬が真っ赤


もう何も考えられなくて、

笹木のことしか。



講習終わったあとどんな顔して笹木と向き合っていいか、わからない。

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