第13話
朝起きた時あまりの酷さに笑いがこみ上げてきて。
洗面所で爆笑したあと、笹木と講習なのを思い出して胸が痛くなった。
あの日から笹木から連絡がたくさん来てたけど、自信がなくて返事も出来ない。
なるべく俯いて顔を見られないようにしながらノートをとる。
涙が出そうになって少し目の前が霞みそうになる。
突然笹木の腕が伸びてきて、ノートの端っこに乱暴に文字に書いてく。
おれがすきなのは
宮本だから
ド
ッ
ク
ン
自分の心臓の音が耳を支配して、
周りの音が消え失せた。
あたしは笹木の告白の文字を見つめたまま
まばたきも忘れて動けない。
頭が真っ白
頬が真っ赤
もう何も考えられなくて、
笹木のことしか。
講習終わったあとどんな顔して笹木と向き合っていいか、わからない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます