第7話
「ねぇ、これなんかどう?」
「ちょっと地味すぎかも。」
「ええっ!?かなり大胆じゃない?」
今日は望結と奈菜と一緒に水着を買いにきた。
望結はあたしと笹木をくっつけようとしてて、望結の独断と偏見で勝負水着を選んでいるの。
「もうこれでいいよー。恥ずかしいもんー。」
「なに言ってんの!やっぱ水着と言えばビキニでしょ!」
「他の男子も来るんだからやだよー。」
「そうだよ、望結。桃はグラビアアイドルじゃないんだから。」
望結は溜め息を吐いて、仕方ないなぁと妥協してくれた。
だってこれ以上過激な水着にされたらたまんないよ。
ツーピースの濃紺のワンホルダーネック。
裾の白のフリルが可愛い水着なんだけど、背中がえぐれてて大胆なデザイン。
胸元はパッドが盛れる仕様になっているからあとで仕込んでおこう...。
「じゃあ奈菜の水着決めようか?」
「大丈夫!もう決めてあるから!」
奈菜が慌てて望結の意見を遮ったから思わず笑っちゃった。
望結は濃紺に白のドット柄のビキニ(あたしに合わせたんだって)
奈菜はあたしと同じ感じのツーピース、キャミ風の赤で黒フリル。
奈菜っておとなしい性格なのに色使いが大胆なんだよね。
「なんだ、奈菜ってばけっこう攻めてるんじゃん。」
「そんなことないよ!望結と違ってスタイルよくないし、桃みたいに可愛くないし...」
「可愛いじゃん。似合ってるよ!大人っぽい。」
照れ笑いする奈菜に望結と顔を合わせてみんなで笑った。
夏休みまであと数日。
ギリギリまで悩んだ夏季講習は滑り込みセーフで申し込んだ。
...笹木と一緒なのは2人には秘密なの。
お昼なにを食べようかと話しながらレジに向かった。
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