僕の告白 彼女の答え

 僕は君が好きだった。学校では礼儀正しい君が、僕の前ではだらけて見せるのが。みんなには気を遣って文句なんて言わない君が、僕に散々罵倒を浴びせてくるのが。友達に渡すプレゼントはずっと考えてる君が、僕のプレゼントはすぐに決めちゃうのが。全部、信頼が詰まってた。特別だった。確かに、それは、恋だった。十分に、十分すぎるくらいに、君の特別を見てきた。だから、もう大丈夫。もう大丈夫。僕は君の特別じゃない。だから、もう僕は君を好きにはならない。特別でありたい僕が、特別になれない人を愛せるわけがないだろ。だから、だから、これで最後、これで


「今までありがとう」


「どういたしまして」


僕に向けられたその最後の笑顔を、僕は一生忘れないだろう。だって、その笑顔には、彼女の答えが乗っていたから。

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君を愛した僕 やみふね ツミ @yamihune

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