雨の音と時計の音と
雨の音と時計の音と
それから
車の走る音が
たまに遠くでしている
こんな夜に
ページをめくって
わたしは物語のなかへ旅立つ
昔のように駆けだせはしないけれど
ゆっくり一歩ずつ踏みしめるように
穏やかな夜が
一杯の珈琲と共に
そんなわたしを見送ってくれる
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