わたしが詩を書く時

わたしの言葉は

いつもたどたどしい

それなりに

歳を重ねてきたというのに


思いだけは

胸に溢れるくらいあるけど

それを言葉にしようとする時

躊躇ちゅうちょしてしまう


それが刃物に変わるのが怖くて

手にした言葉を

見つめ直した挙句

そっと引っ込めたり


わたしが詩を書く時は

そんな思いの

そんな言葉の

行き場所を求めてなのかもしれない


せめて


この、あまりにも不器用な

人生の形見に、と。

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