オロカモノ
その残酷さが
自分に降りかかってこないと
どうしてそんなに無邪気に
信じられるのか
その残酷さを
自らが誰かに振り下ろさないと
どうしてそんなに簡単に
言い切れるのか
それほどまでに
この世界は
確かなものなのだろうか
臆病に震えながら
すり減っていくわたしは
ただのオロカモノなのだろうけれど。
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