おっとっと

結構、大雑把なくせに

1ミリずれても気になったり

おちょこの器、ノミの心臓なのに

変なところで侠気だしたり

わたしはあんまりバランスがよくない


この、ニンゲンの世のなかで

ヒトのふりをしている

オンボロロボットみたいに

ギクシャクしながら


みんな、どうして

あんなにちゃんとできるのだろう

溜息をつくたびに

軋む、油切れの身体


おっとっと

慌てて足を踏ん張ったら

頭にとまった小鳥が

ピイ!と

励ますみたいに鳴いて

ポカポカ陽気の空へ

飛んでいったから


わたしも

ギギギと背中伸ばして

もう一歩、踏み出してみようか

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